3人でひとつ!自信のない狩野アナが「モヤさま」で救われた一言 (2/2ページ)

Suzie(スージー)

“間”が開くと必要以上に焦り、なんとかそこを埋めようと話をしまくる人がいます。著者がまさにそのタイプだったわけですが、そこを改善しようとしたわけです。

“間”があっても慌てず焦らず、さまぁ~ずのふたりの呼吸をよくチェックして、間合いをはかってみるようにしたということ。

とはいえ当然のことながら、一流芸人の呼吸に合わせて場の空気を読むということは、そうそう簡単ではないでしょう。

実際ふたりからは、「最初の半年ぐらいは本気でヒヤヒヤしたよ(笑)」といわれたといいますが、実際そのとおりだと自分でも認めています。オンエアを見て、自分でも自分にヒヤヒヤすることがあるということ。

しかし、だからこそ、大切なことがあるのだと著者はいいます。

三歩進んで、二歩下がる。

いけるかなと試してみて、行きすぎたと感じて、戻る。

それが重要で、毎回、その繰り返しだというのです。そしてその根底には、なにも攻めないで縮こまるより、「攻めすぎて戻る」やり方でいくしかないという思いがあるようです。

■3:「3人で、ひとつ」

そんな調子で、周囲からいろいろなアドバイスを受けながら、あっという間に3年が経過。

それでもいまだに、「モヤさまメンバーの一員」だとはなかなか胸を張っていえない状態。

しかしそんなある日、「きょうは朝からテンションが高いな」とふたりにいわれたことがあったのだとか。

また出すぎてしまったと思って「すみません! 静かにします」と誤ったところ、三村さんから「いいんだよ。俺ら3人でバランスとれば。その方が楽だし」といわれたのだといいます。

このとき、「3人で、ひとつ」という考え方に感動し、そして救われた思いがしたのだそうです。

「新参者として入ってきた人間がどんな気持ちでいるか、きっと考えてくださったに違いない!」と思ったといいますが、そのとおりだったとしても、勘違いだったとしても、そう捉えることはとても大切。

そういう意味で著者は、「ポジティブ思考」の意義を無意識のうちに活用しているといえるかもしれません。

柔らかな文章からは、誠実に書こうとする姿勢がはっきりと感じられます。だからこそ読みやすく、苦悩しながらもあきらめない前向きさに共感できるはず。特に働く女性には、ぜひ手にとっていただきたい一冊です。

(文/書評家・印南敦史)

【参考】

狩野恵里(2016)『半熟アナ』KADOKAWA

「3人でひとつ!自信のない狩野アナが「モヤさま」で救われた一言」のページです。デイリーニュースオンラインは、レビューテレビ女子などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る