「2人出産が仕事より価値」発言がなぜ炎上しているのか分からない|やまもといちろうコラム (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■余裕が消えた日本社会

 それにしても、保育園の「日本死ね」問題もそうですが、なんかこう、一度起きていることを受け止めて、考えてから全体の判断を下す、というような「余裕」「遊び」がなくなって、目に入ったフレーズだけでみんな一斉に脊髄反射してしまうのはご時勢なんですかね。よく分かりませんが。

 うちの場合は子供が3人いるので、幼稚園と義理両親の協力とお手伝いさんの雇用という力技で乗り切っている途中ですが、それだってその根幹には夫婦で時間の限り協力し合う、優先順位を家族との時間の過ごし方も含めた幸せを追求する、という大前提があって初めてできることだと思うんですよね。

 さらには、高等教育無償化の話があってみたり、少子化対策があったり、その裏側では地域経済の崩壊から高齢者激増で社会保障費が大変なことになるという、これから貧しくなっていく日本への対処が根幹なわけですよ。

 よく目の前に突然問題が発生して、ヒステリー起こす人がいるじゃないですか。あるいは、ゲームがうまくいかなくなって、いきなりコントローラー投げる人。社会全体が、そういう感じなんじゃないですかね。

 ヤケになってもしょうがないんで、目の前の問題をしっかりと見据えて、一歩一歩解決していくしか方法はないのだ、と思いますがどうでしょうか。

著者プロフィール

やまもといちろうのジャーナル放談

ブロガー/個人投資家

やまもといちろう

慶應義塾大学卒業。会社経営の傍ら、作家、ブロガーとしても活躍。著書に『ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」』(宝島社新書)など多数

公式サイト/やまもといちろうBLOG(ブログ)

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