まるで鳥人間。17世紀に実際に着用されていた医師用ペスト防護マスクに関する事実 (3/5ページ)

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出典: karapaia

 さらに医者は木の杖を持ち、感染者との身体接触を最小限に抑えていた。現代の感覚ではこのいでたちはむしろ死神のイメージに近いかもしれないが、17世紀の詩の中で、彼らは善意の力を持つ者とみなされていた。

 これは当時の人々の間でもかなり特殊な恰好だったらしく、疫病がはびこる地域に登場した医者の姿を見た者は皆仰天したそうだ。

彼らの帽子やコートは見たこともないもので、黒っぽく、すべて油布でできている。帽子にはメガネがついていて、長い嘴には、解毒剤が仕込まれている。汚れた空気が充満していても、なんの害もないだろうと、医師を不安にさせない。彼らは、行く先々で気高い医療処置を施してくれるに違いない。



 とはいえ、やはりそれを目にした人々に植えつけられたのは、効力のある防護服を着て、気高い治療活動に精を出している医師というイメージのみに留まらなかった。疫病は死を意味する。黒い服を着た医者たちが、長い嘴が突き出したマスクをつけ、目を覆ってそこらを歩き回っていたら、誰でも彼らを死と結びつけるだろう。
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