あのころに戻りたい……!? 90年代ゲーム部屋がジワリとくる

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あのころに戻りたい……!? 90年代ゲーム部屋がジワリとくる

いまの30~40代の人たちにとって、“20年前のゲーム部屋”ってどんな感じでしたか? 学生やアルバイト、仕事と、立場や細かい年齢によっても違いますが、「うわっこんな部屋あったよな~っ」としみじみ見入ってしまうスペースが、六本木に突如、出現しました。 その名も「ウイニングイレブン プレイヤーズハウス」。あのサッカーゲーム「ウイニングイレブン」シリーズの20周年を記念した、4日間限定(3月10~13日)イベントで、その会場の一角につくられたのが、「ウイイレ部屋」です。

このウイイレ部屋、当時の10~20代の男たちがこもってゲームに夢中になった時代が、“本気”でつくられています。眺めていた人たちのほとんどが、「うわっ懐かしいな~」という顔で眺めていました。

ウイイレが初めて登場したのは1995年、プレステ向け「Jリーグ実況ウイニングイレブン」でした。パソコンのOSで「Windows 95」が来日した当時、部屋でやるゲームの世界は、スーパーファミコン(1990~)から、セガサターン(1994~)、プレイステーション(1994~)、NINTENDO64(1996~)などが台頭し、3Dゲームの黎明期にあったころです。

バブル崩壊後の就職氷河期といわれたころも重なり、うまくいかない不甲斐なさを、一瞬でも忘れたいという思いで、コントローラーを握り、無心でブラウン管に視線を集中させていた人も少なくないと思います。

ウイイレ部屋に置いてあるアイテムが絶妙で、部屋を見渡すだけで、あのころの苦い思い出や熱い時間が走馬灯のようによみがえってくる……そんな人もいるでしょう。

では、どんなアイテムが「あったな~」と思わせるのでしょうか。100の“ウイイレあるある”があるというこの部屋で、ウイイレにつながりの深そうなアイテム3つを、見ていきましょう。

◆サッカーシャツ

ウイレレが初めて世に出たその2年前に、Jリーグが始まりました。日本にもサッカーブームが到来し、イタリアのACミランや、ブラジルのフラメンゴといったサッカーシャツを着る人たちが出現し始めたのもこのころです。

フラメンゴといえば、あのジーコが長きにわたり活躍した名門サッカーチーム。2003年からは、そのジーコがウイイレのイメージキャラクターにも抜擢されました。

◆VHSビデオデッキ

ビデオデッキ、10~20代のひとり暮らしや自分の部屋にとって、マストでしたよね。レンタルビデオ店へ自転車を走らせ、店に入る、選ぶ、借りる、部屋へ即座に引き返す、ケースを開ける、ガチャンとデッキがテープを吸い込む……そんな一連の流れに、「ドキドキしたな~」と思い返す人もいるはずです。

VHSテープからDVDディスクへと変わっていったのも、このころです。VHSが台頭する前は、「ベータマックス」なんていう規格もありましたね。バイトの調子がいい先輩や、仕送りに余裕がある友だちなどは、大型テレビにゲーム機とビデオデッキをペアでセットしていました。

◆据え置き型電話機

携帯電話がまだ普及しない時代です。1993年に放映されたテレビドラマ「ポケベルが鳴らなくて」がヒットしたころ、ひとり暮らしの部屋には留守電機能付き据え置き型電話機が、唯一の連絡ツールといってもいいでしょう。

友だちや先輩・後輩と連絡を取り、小さなコタツに足を突っ込み、3~4人でゲームに打ち込む……(あったな~)。そのほか、つくりもしないのに買ってしまったプラモデルや、ブラウン管のテレビ、レコードプレーヤー付きミニコンポ、ルービックキューブなど、思わずうなってしまうものばかり。90年代ゲーム世代のノスタルジーに浸る“トドメ”は、この動画です。このウイレレ部屋をセットにして撮影された「#ウイイレまたやろーぜ」は、ウルッとくる人もいるでしょう。

この期間限定「ウイニングイレブン プレイヤーズハウス」は、ゲームに夢中になっていた自分を思い返すだけのスペースではありませんでした。ウイイレ部屋の外では、2016年4月21日に発売される最新版「ウイニングイレブン2016」が試せる“プレステ席”が設置され、いち早く体験したいという人たちで常に混雑。空席待ちする行列もできていました。

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