フジ低迷の象徴?「いつ恋」”ワースト更新”も世代間ギャップで賛否両論 (2/2ページ)
本作は視聴者間の世代間ギャップや意見の相違など、とにかく最初から最後まで作品に関する評価が、真っ二つに分かれた作品だった。月9史上最低視聴率が報じられると、「いつ恋」肯定派は"良いドラマだった"という主張をもとに、視聴率の低下について言及。録画機器の発達による録画率の上昇や視聴デバイスの多様化、若い世代の減少をその理由にあげている。
数字が示すように否定派の意見も止まらない。「ハッピーエンドはタイトル詐欺では?」「とにかく音楽を含め暗いドラマだった」と声を荒げる人がいる他、音が階段から転げ落ちた必要性を疑問視する人や、主人公の音と練が結果的にはどちらも二股をかけていたことを指摘する人も。また、最終回にもかかわらず通常の放送時間でアッサリと終わったため腑に落ちない様子を見せている人も出ている。
「脚本の面から言えば、細かな感情の機微を静謐なタッチで描く、かなり映画向きの作品でした。また、演出やキャラクター描写に荒さがあり、回を重ねるごとに話についていけなくなったりストーリーの違和感に集中できなったりする視聴者もいたのではないか。結果、最終話まで終始『ついてこれないヤツは見るな』『見たくないヤツは見なくていい』と突き放すような、かなり人を選ぶスタンスに陥ってしまいました。2時間半、あるいは上下編の映画として一気に観せていたなら、肯定派はもっと増えていたかもしれませんね」(芸能関係者)
ちなみに「いつ恋」の放送終了後は、新しい月9ドラマ「ラブソング」(フジテレビ系)の番宣が流れた。こちらは早くも「つまらなそう」という声が少なくなく、新たな爆死ドラマになる予感を匂わせている。はたしてフジテレビ期待の福山主演ドラマが「いつ恋」の二の舞いになるのかどうか、4月から注目だ。
- 文・海保真一(かいほ・しんいち)
- ※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。