地球を小惑星から守れ!レーザーを照射し320万km先の隕石を蒸発させる装置「DE-STAR」(米研究) (2/4ページ)

カラパイア



 一方、現在開発中の出力20KwのDE-STARLITEなら、15年間の稼働で12,800km先にある300mの小惑星の軌道をそらすことができる。

 これは昨年、公開された実験中のものだ。実験では、既知の小惑星の組成に似た玄武岩に対してレーザーを照射し、白熱するまで熱することに成功している。この現象はレーザーアブレーションといい、固体表面が局所的に高温となることで表面層が蒸発し、原子、分子、プラズマなどが飛散することで起きる。

[画像を見る]

 これによって蒸発した表面が噴出し推進力となるため、小惑星自体を推進剤とした”ロケットエンジン”にすることができる。宇宙空間なら、その軌道を変えるには十分強力だ。

 研究チームは、玄武岩を用いたシミュレーションで、実際に回転する小惑星が回転速度を落とし、方向が変化するのかどうかも確かめている。磁石で回転させた玄武岩が論文で予測された通りに逆回転するその様子は、動画からも確認できる。

[動画を見る]

DE-STAR - Deflecting Asteroids with Laser Beams

 ルービン博士によれば、小惑星の回転速度を操作できるようになれば、また別の可能性も広がるという。すなわち小惑星の調査や採取をする際に応用できるのだ。

 この技術はNASAの小惑星リダイレクトミッションが目指すところでもある。同ミッションは地球のそばにある大型の小惑星から表面のサンプルを採取し、可能であれば月周囲の安定した軌道に移動させるというものだ。

 どの小惑星も大なり小なり回転しており、サンプルを採取するには、その回転を遅くする必要があるとルービン博士は説明する。
「地球を小惑星から守れ!レーザーを照射し320万km先の隕石を蒸発させる装置「DE-STAR」(米研究)」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る