【埼玉朝霞市】不明少女を2年ぶりに無事保護も警察には”厳しい意見” (2/2ページ)
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事件
■事件解決はほど遠い!?
女子生徒が無事に保護されたことに大きな安堵が広がる一方で、警視庁は手放しで喜べる状況ではないのだとか。警視庁OBがいう。
「この2年間、警察は犯人逮捕や女の子発見に関する捜査がうまくいっていたとは言えません。女の子が自力で脱出してくれたからいいものの、警察としては情けない。世間からのバッシングも覚悟すべき事態なのです」
また、監禁していたとみられる23歳の男が逃走。静岡県の伊東市内で発見して身柄を確保したものの、逃走を許したことも大きな問題の一つだという。
「何事もなく確保できたからいいものの、逃走犯は何をしでかすかわらない状況下にあった。新たな事件に発展せずとも、周辺住人の不安は募ったはずです。こうした要因も、警察の信用を失うことにも繋がりかねません」
2年間行方不明だった女子生徒が保護されたとはいえ、警察捜査の問題点にも焦点が当たりそうなこの事件。事件の動機など全容が解明されていくなかで、捜査における問題点なども浮き彫りになるのかもしれない。
- 文・佐々木浩司(ささき・こうじ)
- ※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。