日本人の平均貯蓄額1209万円は本当?統計データの正しい見方 (2/2ページ)
- タグ:
-
貯金
20歳代・・・36.4%
30歳代・・・27.8%
40歳代・・・35.7%
50歳代・・・29.1%
60歳代・・・30.1%
70歳以上・・・28.6%
こんなに貯蓄がない世帯が多いのに、なぜ平均の貯蓄額が1,200万円を超えるのでしょうか?
■中央値で見ると年代別貯蓄額は大きく変わる
その点を明らかにするため、「中央値」という数字にも登場してもらうことにします。
今回の調査の中央値は、「400万円」
平均貯蓄額は「1,209万円」、貯蓄額の中央値は「400万円」。
ん? この中央値っていったいなんなのでしょうか?
中央値とは、調査対象世帯を保有額の少ない順(あるいは多い順)に並べたとき、中位(まんなか)に位置する世帯の金融資産保有額のことです。
たとえば、自分の金融資産保有額が中央値(下の例では400万円)である世帯からみると、保有世帯のちょうど半分の世帯が、自分の金融資産保有額よりも多くの金融資産を保有している。
そして、ちょうど半分の世帯が自分の金融資産保有額よりも少ない金融資産を保有しているということになるのです。
つまり一部の貯蓄額の多い世帯が、平均を大きく引き上げているのです。
ということは、中央値の方が平均額よりもずーっと、世帯全体の実感により近い数字になると考えられます。
各年齢別の中央値は、こうなるわけです。
20歳代・・・68万円(平均189万円)
30歳代・・・213万円(平均494万円)
40歳代・・・200万円(平均594万円)
50歳代・・・501万円(平均1,325万円)
60歳代・・・770万円(平均1,664万円)
70歳以上・・・590万円(平均1,618万円)
統計資料は、使う側の意図によって都合よく切り取られて使われます。一部の数宇に騙さられず、数字を見る目を養っていきましょう。
(文/ファイナンシャルプランナー・岡崎充輝)