この香りに要注意!「匂いでわかる病気」チェック (3/4ページ)
その際は便秘になり、腸に溜まったガスが腸壁から吸収され、口臭や体臭のもとになる。「口臭や体臭が便に似た匂いになるのですが、こんな状態になると病気を呼び込みやすくなります。まず、本来は便やオナラとして外に出すものが、血液に取り込まれて肝臓で処理されるため、肝臓に負担がかかります」(野村院長)
善玉菌が減って腸内のバランスが悪くなると、善玉菌が作り出すビタミンなども不足して、便秘で血圧が上がる原因にも。さらに、脳を活発にさせるセロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質の生産も減り、気持ちまで暗くなるという。「オナラの匂いがキツいときや、大便のような体臭や口臭がするときは、ビフィズス菌や乳酸菌入りのヨーグルトなどを心がけて食べる必要があります」(前同)
同じ排泄物でも、体臭や口臭がおしっこ臭くなるときがある。この匂いの正体はアンモニア。腎機能が低下しているときに起こる。「腎機能が低下した患者さんは、腐った魚のようなアンモニア臭がするんです。腎機能の低下で蛋白質(たんぱくしつ)などの代謝産物(尿酸など)が腎臓から十分排泄できなくなり、汗や呼気の匂いとして出ていることが考えられます」(同)
この匂いに加え、体がむくんだり、頻繁に貧血が起こるなどしているときは尿毒症の疑いがある。また、アンモニア臭に加え、ツンとするような酸っぱい体臭がするときは、疲労が限界にきているケースが多いという。「一般に疲労臭というのですが、疲れが肝機能を低下させ、アンモニアを分解できなくなっているのです。ゆっくり風呂に入るなどして体を休め、細胞を活性化させる酢(クエン酸)を飲むと匂いが消えることがあります」(五味院長)
このアンモニアを含め、食べ物や代謝によって発生する“匂いのもと”を分解しているのは肝臓である。逆に言えば、肝機能が低下すると、さまざまな匂いが出てくるというわけだ。「肝機能が低下すると、まずカビ臭いような、排水溝や雑巾のような嫌な匂いがしてきます」(野村院長)
蛋白質の分解過程で出てくるアンモニアは、体にとって強烈な毒素。このため、肝臓は優先的にアンモニアを分解・解毒しようとする。この働きが低下するのは、肝臓がかなり疲弊している証拠。飲酒などで肝臓を酷使するのを控えたほうがいいだろう。