「ママ、苦しい…」喫煙しているママのお腹の中で起こっている衝撃の事実が判明!
子どもができると、それまでは普通にやっていたことも、いろいろガマンしなければならなくなります。その一つが“喫煙”かもしれません。
母親の喫煙は、子どもにさまざまな悪影響を及ぼすことが分かっており、産婦人科などでも先生方から注意があることから、多くの方が妊娠中の喫煙を控えていることと思います。
今日は、驚きの研究結果も踏まえた、“母親の妊娠前と後の喫煙が子どもに及ぼす悪影響”についてお伝えいたします。
■低体重児出産のリスクが2倍になる!?
厚生労働省の『妊娠中の健康への悪影響について』のページでは、喫煙している妊婦から生まれた赤ちゃんは、喫煙していない妊婦から生まれた赤ちゃんに比べて“低出生体重児”となる頻度が約2倍高くなっていることが書かれています。
さらに、喫煙している妊婦は喫煙していない妊婦に比べ、早産、自然流産、周産期死亡(妊娠28週以降の死産と、生後1週間以内の早期新生児死亡)の危険性が高くなっています。
こういったデータからも分かる通り、妊娠中の喫煙が妊婦と赤ちゃんに与える影響はかなりのものと言えます。
■産まれてからの喫煙はOK?影響は?
今まで順調に健康に育っていた赤ちゃんが、ある日突然死亡する“乳幼児突然死症候群(SIDS)”。これの危険因子のひとつとして挙げられるのが、両親の喫煙です。
また、1歳未満の赤ちゃんの肺炎・気管支炎について、両親とも喫煙しない家庭の赤ちゃんに比べると、“両親とも喫煙する家庭の赤ちゃんは、2倍の確率で肺炎・気管支炎になりやすい”とする研究もあります。
気管支喘息についても、親が喫煙する場合には、発作の頻度がより多く、喘鳴・咳・痰・呼吸困難といった症状がより重くなる傾向があると言われています。
■衝撃の研究結果!「ママ、苦しい…」喫煙しているママのお腹の中で起こっていること
昨年、イギリスのダラム大学とランカスター大学の科学者による衝撃の研究結果が発表されました。それは、妊婦20人から、合わせて80枚の高解像度の超音波スキャン画像を撮影し、それをもとに妊娠24週~36週の胎児の口と手の動きを観察したものでした。
研究に参加した妊婦20人中、16人はたばこを吸わない人で、後の4人は一日平均14本のたばこを吸う人でした。
この研究に参加したすべての胎児は臨床学的検査を経ており、健康的に産まれているそうですが、この研究からたばこを吸う妊婦の胎児は、通常の妊娠期間に予想されるよりも“口を動かす頻度が著しく多い”ことが分かったのです。
他の研究で、妊婦が強いストレスを感じているときや、うつ状態にあるときにも同様に胎児の動きに重大な影響を与えるとされています。しかし、喫煙する妊婦の胎児は、よりいっそう手や口の動きが多くなる傾向にあるということ。
苦しそうに口を開けてもがくようにも見える赤ちゃんの姿…。それはまるで「ママ、苦しい、助けて」そう訴えているようにも思えます。
いかがでしたか。
喫煙は、妊娠中も、そして産まれてからも子どもに大きな悪影響を及ぼすものです。人によっては、たばこは辞めたくてもなかなか辞められないものかもしれません。しかし、ママが喫煙している最中の、子どもが口を開けてもがいている姿のお腹の赤ちゃんを想像すれば、少しは吸いたい気持ちにストップがかかるのではないでしょうか?
子どもの体を守り、健康を管理してあげられるのは、保護者である筆者たちです。わが子が苦しい思いをしないよう、子どもにとって悪影響があると明らかに分かっていることに関しては、できるだけコントロールをしてあげたいですね。
【参考・画像】
※ 喫煙と健康問題について簡単に理解したい方のために(Q&A)-厚生労働省
※ こどもの受動喫煙について – 横浜市衛生研究所
※ High-definition scans suggest effects of smoking may be seen in unborn babies(23 March 2015)-Durham University
※ HIME&HINA / PIXTA
【著者略歴】
※ 黄本恵子・・・2010年、ライターとして独立。自己啓発・コミュニケーションスキル系の本や、医療・医学系の本の編集協力・代行執筆を数多く手がける。日本メンタルヘルス協会基礎心理カウンセラー。RIRA認定ルーシーダットンインストラクター。