吸血鬼は人間の血を吸うのにどれくらい時間かかるのか?流体力学を使って検証してみた(英研究) (2/3ページ)
状況としては、トッド・ブラウニングの1931年の吸血鬼映画『魔人ドラキュラ』(ベラ・ルゴシ主演)の場合と同じとした。

本物の吸血コウモリはめったに人間は襲わない。おもに家畜の背中にとりついて、剃刀のように鋭い歯で皮膚を割いて、舌で血をすくって舐める。
レスター大学の物理学と天文学の講師、メルヴィン・ロイは、毎年、学生たちに日々奇妙に思っていること、すばらしいと感じることを物理学に当てはめて、論文を書くようにさせて、想像力を発揮させているという。
■ワンポイント雑学■
ポーランドのバンパイアは、コレラの犠牲者だった?
東ヨーロッパの地方で根強い吸血鬼伝説は、実際にはコレラで早世した人たちだったのかもしれない。17~18世紀、バンパイアだと疑われた人たちは、邪悪なものを撃退し、再び墓からよみがえることがないように、奇怪な儀式をして埋葬された。
しかし、彼らは血を吸う化け物ではなく、実はコレラの犠牲者で、急に亡くなったために疑われたと思われる。考古学者がポーランドの墓地で発見した遺骸の首まわりには、石と鎌が置かれていた。これは厄除けの埋葬として知られる奇妙な埋葬法だ。
最初、こうした人たちは、外からこの地に移ってきて死んだよそ者だから、バンパイアだと疑われたと考えられていた。しかし、最近の研究で、墓地から発掘されたほかの60の遺体とともに、バンパイアだとされた6遺体の歯からエナメル質を分析したところ、彼らは移民ではなく地元民で、その死因が別の理由で奇妙だと見られていたのがわかった。
埋葬時期が東ヨーロッパでコレラが流行った時期と一致していて、この大流行で最初に死んだ人たちなのではないかと思われる。
推定年齢30~39歳のこの女性(下写真)は、首のところに鎌が置かれて埋葬されていた。彼女がよみがえろうとしたら、首をはねるためだ。