吸血鬼は人間の血を吸うのにどれくらい時間かかるのか?流体力学を使って検証してみた(英研究) (1/3ページ)
吸血鬼の生命の根源は血である。血を吸わなきゃ生きていけない悲しき捕食者なのである。民話や伝説、そして映画など、様々な創作作品に登場する吸血鬼は、世界中で知られている怪物のひとつだが、必ず血を必要とするポリシーは貫かれている。
創作作品ではガブリと首に食らいついて、そっから一気に飲み干すというのが一般的だが、実際は1回の採血業務にどれくらいの時間がかかっているのだろう?イギリス、レスター大学で物理学を専攻する学生たちが流動力学を使ってその数値を割り出してみた。
その結果、
人間の頸動脈から750mlの血液を飲むのかかる時間は6.4分
人間1人すべての血を飲み干すには42分
であることが判明した。
750mlというのは、人間の平均血液量の15%に当たり、生命に危険がある量ではない。血液量が減れば、確実に血流はゆっくりになるが、人間の血液全量を約5リットルとして考えると、吸血鬼が人間の体から血液を完全に飲み干すには、少なくとも42分はかかる計算になる。これは、映画などで、吸血鬼に噛まれてすぐに犠牲者が床に崩れ落ちて死んでしまう描写と矛盾する。

映画『アンダーワールド』のケイト・ベッキンセール
この計算をするために、レスター大学の学生たちは、流体力学の原理を使い、頸動脈にあけられた穴から血液が流れ出るのに、どれくらい時間がかかるかを見積もった。
頸動脈の直径を0.5センチとして、血管内を流れる血流の速度を毎秒0.6メートルで計算した。さらに、平均的な人間の血圧を空気圧になぞらえて、動脈にひとつ穴をあけたとき圧力差を計算。部屋の温度による血液濃度も考慮し、血液が穴から秒速5メートルで流れ出るものとした。吸血鬼の牙が頸動脈にあける穴の大きさは0.5ミリとした。