ウソも方便? 社会人に聞いた、仕事で正直すぎて損をした経験「商品の悪い点を客に教える」

フレッシャーズ

自分の気持ちに正直に生きていくのは、なかなか難しいものですよね。正直者が馬鹿をみるというように、正直であることでひどい目にあってしまうこともあるものです。そこで今回は社会人のみなさんに、仕事で正直すぎて損をしたことがあるか聞いてみました。


Q.仕事で正直すぎて損をした経験はありますか?

ある……54.2%
ない……45.8%

正直でありすぎたために損をした経験のある人は、半数近くいました。みなさん、どんなことで損をしてしまったのでしょうか。

■仕事が増える

・頑張れば頑張る程、仕事をふられる。何事にも一生懸命にする性分だから(女性/40歳以上/マスコミ・広告)
・何でも正直にすると、仕事が増えてしまうから。外の人がゆっくりしていてもバタバタしなきゃいけない(女性/40歳以上/医療・福祉)
・仕事ができる人ばかりに他の仕事がまわってきて、できない人はしなくてよかったりするから。いらない仕事までさせられた(女性/40歳以上/金属・鉄鋼・化学)

真面目に仕事を頑張れば頑張るほど、なぜか仕事量が増えてくることってありますよね。都合がいいと思われているのか、それとも正当に評価した上での行動なのか、悩んでしまいそうです。

■言わなくていいことを言ってしまった

・自分で思う商品の悪い点をお客様に言ってしまった。自分たちの商品の悪い点があるなら直せばもっと良い商品が渡せるから(男性/38歳/その他)
・自社製品のデメリットもしっかり伝えすぎた。契約継続を渋られてしまった(女性/40歳以上/情報・IT)
・社内システムの欠点をお客さんへ伝えてしまった。システムの安全性を損なわせてしまった(男性/40歳以上/電力・ガス・石油)

人に嘘をつくことは決して良いことではありませんが、あまりにも正直すぎて言わなくてもいいことまで言ってしまうと、自分の首をしめてしまうことになります。正直すぎるのも考えものかもしれません。

■駆け引きができなかった

・駆け引きせずこちらの事情を伝えたら足元を見られた。取り引き条件が悪くなった(男性/40歳以上/不動産)
・競合する他社をアピールした。結果が出なかった(男性/40歳以上/学校・教育関連)
・同業他社の価格が安いのを漏らしたとき。誘導尋問的に。その分売り上げが減少してしまった(男性/40歳以上/小売店)

正直な人ほど、何ごともまっすぐにいきたいと思う傾向が強いかもしれませんね。仕事中はある程度の駆け引きが必要になってくるものです。

■上とモメた

・思った事ははっきり言うので、経営者の機嫌とりがかできなかった。自分の考えとちがう意見をはっきり言うと思われたから(女性/40歳以上/医療・福祉)
・上司に言われたことをやって失敗したのを、正直にお偉いさんに言った。上司に評価されなくなった(男性/40歳以上/医薬品・化粧品)
・本心をポロっと口に出したら体制批判と受け止められた。人事異動させられた(男性/40歳以上/金融・証券)

頭で考えていることをそのままストレートに伝えると、相手から批判対象にされてしまうこともあります。相手が上司だと、一般的には思っていることが言えないことも多いものです。

嘘をつくより自分に正直でいたいと思う方は多いようですが、必ずしも正直なことが円滑なコミュニケーションをはかれるとは限りません。中には自分と同調してくれないことに腹をたてる人もいるので、相手に求めすぎないことが大事なのかもしれませんね。

(ファナティック)

マイナビ学生の窓口調べ
調査日時:2016年3月24日~2016年3月30日
調査人数:社会人男女417人(男性211人、女性206人)

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