金正恩氏が主張する「70日戦闘」の悲惨な実態…建設現場で事故多発 (2/2ページ)

デイリーNKジャパン

そもそも、発破により周囲の民家が吹き飛んだり、資材運搬用のトラックが転覆し多数の死傷者が出ても、一切補償しない。

労災事故に対して何の措置も取らず「知らぬ存ぜぬ」の態度を取り続けてきた両江道当局だが、党大会を前にして労働者や住民の不満がこれ以上高まるのを恐れ、今回ばかりは道の幹部が出席しての葬式を執り行ったという。しかし、それだけで不満が抑えられるのかは不明だ。

北朝鮮は、まがりなりにも労働者が国家の主人である社会主義体制を標榜している。しかし、国家行事という大義名分の下、多くの労働者が負傷し、命を落とす。そして、まともな保障は受けられないなど、資本主義以上に、労働者を搾取・抑圧している。こうした国家ぐるみの人権侵害のうえに成り立っているのが、金正恩体制なのだ。

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