人間が宇宙空間に投げ出されてしまったらどうなるのか?SF映画・ドラマ内における19の真空描写シーン
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実際には人が宇宙空間に投げ出されたとしても破裂しないことをご存知だろうか? だがSFの世界では真空の描写について、多少の自由を有している。
人間の破裂する姿がSF映画の見所なのだとしても、それはあくまでもフィクションの演出に過ぎない。その空間に浮かぶ人体は破裂も沸騰も凍りつきもしないのだ。エアロックから放り出されたとしても、酸欠で失神するまで15秒ほどで、死ぬまでには数分かかる。さて、SF映画ではそうしたシーンはどのように描写されているのだろうか?
海外サイトにて、人物が宇宙に放り出された19シーンを最も非現実な順から最も現実的な順で紹介しているものがあったので見ていくことにしよう。
19. トータル・リコール
映画のラスト付近で、クエイドが投げた爆弾によって火星の建物の壁が爆破される。スイッチを入れたコーヘイゲンは外に吸い出され、薄い火星の大気の中でグワッと膨張する。
人は宇宙で破裂しない。このシーンはグロテスクだが、おかしすぎる。確かに印象には残るが、たとえ宇宙服なしで火星に行ってもこうはならないし、似たようなことも起きない。
18. アウトランド
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Outland - dummy death 1
木星の衛星イオにある採掘基地の保安官が、死にかけている作業員を発見する。1名は不運にも宇宙服が破れてしまい、一気に弾け飛ぶ。完全な真空であっても、風船のように膨らんで弾け飛ぶことはない。あくまで演出上のことだ。
17. ファースケープ
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Dream a Little Dream - Farscape - The Jim Henson Company
ザーンはクライトンによってバイザーを破られて、風船のように破裂するという悪夢にうなされる。アウトランドと似たような感じだ。これは夢だ。アウトランドへのオマージュなのだろうが、こんなことは起きない。
16. ミッション・トゥ・マーズ
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流星塵にマーズ2号を破壊された乗員は脱出を余儀なくされる。再補給モジュールに向かう途中、ウッディがやらかす。妻と仲間が助けようとするが、彼は犠牲者を増やさないためにヘルメットを脱ぎ自殺を図った。
ウッディは破裂こそしなかったが、一瞬で凍ってしまった。絶対にありえない理由として、真空の宇宙において人はかなり短時間で死ぬだろうが、熱が体から失われて、こんな風に凍りつくには多少なりとも時間がかかる。
15. イベント・ホライゾン
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船のチーフエンジニアであるジャスティンが取り憑かれ、エアロックに入ってしまう。そこで彼はドアを開け、自殺を試みる。ジャスティンが圧力を低下させると出血が始まったが、真空の宇宙ではそうならなかった。救いがあるとすれば、彼がエアロックの中に帰還して助かったことだろう。
14. キルジョイズ
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キルジョイズの乗組員は閉じ込められた遺棄船の中で、マッドサイエンティストと殺人ナノマシンに遭遇する。自分たちの船が離脱すると、ダッチは帰還するために宇宙にダイブした。
ちょっと待てよ?ナノマシンは人の治療にも拷問にも使用される。だが、一方を行っているうちは、他方を行うことはできない。ナノマシンに感染したダッチは、真空の中を漂う最中ナノマシンが自分を治すことを計算して、宇宙にダイブした。だが、この描写は大げさ過ぎないだろうか。サンシャインの項でも述べるが、ナノマシンなどなくても彼女は破裂も死にもしないだろう。
13. ダーク・マター
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エピソード10の最後で、別の乗組員によってツーがエアロックの中に人質として閉じ込められ、ラザの乗組員の口を割らそうとするシーンがある。結局それに失敗し、彼女は宇宙に投げ出された。
緊迫のシーンは、科学の力で適当にごまかされた。ツーは高度な人造人間であるとして生き残ることができた。乗組員は彼女が死んだものと思っていたが、これはつまり普通の人間が宇宙服なしで宇宙に投げ出されれば、健康に良くないということを彼らが知っていたということだ。適当に設定された科学の力で詳しく説明されることなく生き残ったわけだが、まあいいだろう。どうにか我慢できる範囲だ。
12. ファイヤーフライ 宇宙大戦争
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Firefly Clip: Out The Airlock
”希望への挑戦”の最後で、マルが自分たちを売ろうとしたジェインをレンチで殴った。ジェインが目を覚ますとエアロックに取り残されたまま、惑星の大気圏を飛び立つところだった。
多少は正確?:厳密には宇宙ではないが、その描写は正しい。素晴らしいのは、ハッチがわずかに開いても、エアロックから吸い出されたりしないことだ。だが、船が2分で大気圏から飛び立つような状況を考えると、おそらくはジェインの呼吸はもっと苦しそうだったはずだ。11. スタートレック
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STTWOTF 0005 Space Battle Archive Log
J・J・エイブラムス版のオープニングで、ケルヴィンが襲撃を受けたことで通路に穴が開き、不運な乗組員が1名、宇宙に吸い込まれた。
いくつか正しい描写もある。乗組員は破裂せず、しかも船の外に放り出された瞬間に音が消えた。また放り出された後もしばらく動いており、いきなり死にはしなかったことが確認できる。残念なのは、まさにその直前、宇宙を飛来するミサイルが轟音を上げていたことだ。
10. 007 ムーンレイカー
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Bond v Hugo Drax
ラストで、ジェームズ・ボンドによってダーツで射られた悪役のヒューゴ・ドラックスが「人類の偉大な一歩」を踏み出す。
正確な理由:ドラックスは助からなかったが、センセーショナルな描写から見事に卒業している。彼が破裂することもなく、耳から血が噴き出すこともない。ただ暗黒に放り出されただけだ。音が消えたのもポイントが高い。
9. サンシャイン 2057
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SUNSHINE: Not The Engineer
いくつかエアロックのシーンが描かれているが、ここで取り上げるのはダイブのシーンだ。イカロス2号の3人の乗組員は、壊れた1号のエアロックに閉じ込められる。自分たちの船に戻るために、そのエアロックまで飛ばなくてはならない。しかし、問題が1つ。宇宙服が1着しかないのだ。1人が宇宙服を着て、残る2人は絶縁体でぐるぐる巻きにした。
まあ正確な理由:乗組員は真空の宇宙に長く暴露すると、気圧だけなく、気温においても危険であることを知っていた。とは言え、いきなり凍ったりはしない。万全な対策が必要になる温度まで冷えるまでにはしばらく時間がかかる。
8. ウォッチメン
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ドクター・マンハッタンが孤独を求めて火星へ立ち去る際、自分の正しさを証明するためにシルクスペクターを連れて行った。到着後、彼が空気の幕を忘れたために、彼女は苦しさで喘ぐ。
いくぶんは正確な理由:このシーンは非常によくやっている! シルクスペクターが火星に到着すると、息ができないことに気づく。火星の気圧は地球よりもずっと低い。だが、彼女は破裂しなかったどころか、本当に何も起きなかった。突然気圧が低下したことを考えれば、悪影響があった可能性はある。ドクター・マンハッタンは確かめたほうがいい。
7. ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
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ノウウェアから逃れたガモーラの宇宙船が爆発し、彼女は宇宙に取り残される。スター・ロードはマスクをかぶり彼女のもとへダイブすると、マスクをかぶせ、助けを呼んだ。
正確な理由:2点ある。1点目はガモーラはしばらく宇宙に取り残されたが(彼女は異星人なのだから大目に見るべきだ)、1、2分は生存し、かつそこに漂っていた時間が長すぎることもなかった。一方、スター・ロードは宇宙服を着ないで宇宙にダイブしたが、危険なほど長時間滞在することもなかった。6. ゼロ・グラビティ
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ライアン・ストーン博士がソユーズ着陸船に1人でいたとき、死亡したと思われたマット・コワルスキー中尉が現れ、ドアを開けて中に入った。
まあ正確な理由:コワルスキーが中に入り、着陸船を再加圧するまで数秒だった。ストーンはおそらくこのごく短い減圧状況を実際に生存しただろう。辺りが静まりかえったのもいい感じだ。欠点は、シーン全体がストーンの妄想で、何かが起きた可能性があったこと。
5. 宇宙空母ギャラクティカ
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第3シーズン「ある1日」で、チロルと妻がエアロックの点検に行く。すると宇宙船が気圧の変化を検知し、ドアをロックしてしまう。空気が漏れ出す中、乗組員は彼らの決死の救出計画を立案する。外部ドアを開け、偵察機ラプターで助けるというものだ。
秀逸な理由:素晴らしい点がいくつもある。まず、劇中を通して、空気が失われた影響が描かれ、エアロックの熱が徐々に奪われる描写もあること。さらにドアを吹き飛ばし、宇宙服を着ないで宇宙に飛び出しても、生きていたこと。さらにその後、医務室に運ばれ、回復までしている。
4. タイタンA.E.
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内容が素晴らしい上に、物事の描写が正確な作品である。ケールとコルソがどうにか宇宙ステーションから脱出すると、風防ガラスが破損し、砕けそうになっていることを発見する。ここから脱出するには、脱出ポッドから宇宙に飛び、船に戻らなければならない。コルソはケールに息を吐き出すように告げ、ガラスを蹴り破った。
正確な理由:登場人物は自分たちが破裂などしないことを知っており、内臓を守るために息を吐くという知識まであった。さらにケールが医務室で目を覚まし、ちょっとした宇宙の散歩の後に治療を受けていたのもいい。
3. 2001年宇宙の旅
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Best Bit From 2001 A Space Odyssey
「申し訳ありません、デイブ。それはできません。」おそらくこれはSF映画で最も象徴的なシーンの1つであろう。HALがデビッド・ボーマン船長の進入を拒んだことから、ヘルメットなしでエアロックにダイブする羽目になる。
正確な理由:このシーンは素晴らしい。ダイブしたボーマン船長はエアロックの中を跳ねまわった以外、特に問題なかったのだ。死んでしまうほど外にいなかった点や、音も聞こえなかった点も正確だ。
2. オデッセイ
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宇宙飛行士マーク・ワトニーは故障したエアロックに閉じ込められ、ヘルメットが割れてしまう。空気が漏れたため、ダクトテープで穴を塞いだ。
正確な理由:楽しいシーンだ。もちろんダクトテープの使い方が正しいからだ。これはこれまでも宇宙における修理によく利用されてきた。ヘルメットの空気漏れを少なくともワトニーが死なずに済む程度に防げることは間違いない。小説版ではエポキシ樹脂を使用していたが、出来すぎで驚いた。
1. ザ・エクスパンス
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このドラマに人間がエアロックから放り出されるシーンはたくさん登場する。だが特筆すべきは、エピソード6でマテオがワイヤーが緩んでいることに気がつき、それを外すためにヘルメットのバイザーを開けるシーンだ。
正確な理由:何も起きなかった。そして、ゆっくりと息を吐きながら、ワイヤーを取り外した。局側はこのシーンを解説するページまで作った。
「宇宙は真空である。つまりそこに漂う粒子は何もないということだ。ここに人が暴露すると、肺の中の空気は口から漏れるしかない。息を止めてしまえば大変なことになる。残った空気が急激に膨張して、肺を破裂させてしまうからだ。また一瞬で凍ったり、眼球が破裂したりすることはないが、舌の上の唾液や汗が沸騰するのを感じるだろう」
via:19 Times Someone Gets Thrown Into the Vacuum of Space, From Worst to Best・translated hiroching / edited by parumo
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