うつ病の最大の敵は復帰への焦り?復帰の申出に経営者はどう対応すべき? (2/2ページ)
「なお、過去の裁判例では、当初、他の軽易な業務に就かせれば、程なく通常業務に復帰できるという回復ぶりであれば、企業はそのような配慮をすべきとするものがありますので、使用者が行う判断においてはその点の考慮も必要です」(加塚裕師弁護士)
まずは軽い仕事をこなし、次第に以前の仕事に戻れるほどの回復ぶりであれば、復職を認めるべきだという過去の判例もあるという。
■焦り自体を回復への第一歩と捉えるべき
冒頭で述べたように「早く職場に復帰しなければ迷惑がかかる」という焦りがうつ病を長引かせる。また、焦らせまいとするための周囲のフォローですら逆手にとってしまうということもあるという。
しかし、それはうつ病からの回復に、家族や職場からのフォローが必要ないという意味ではない。
もしも焦りによって症状が長引きそうな場合は、そもそもその焦り自体を、「誰もが通るべき道」ぐらいに考えてみるのもいいかもしれない。それは、本人は勿論のこと、家族や職場の仲間なども含む。その方が関わるみんなが心理的には楽になれるのではないだろうか。