【プロ野球】高橋、金本、ラミの命運は?成功事例で振り返る”1年生監督”の利点 (2/2ページ)

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■なぜ、1年生監督たちは成功するのか?

 もちろん、ここでは成功事例ばかりを挙げたため「1年生監督=優勝する」という見え方になっているが、一方では上手くいかなかった事例も多い。ただ、指導者経験がないからダメ、といった先入観もまったくもって当てにならない、と言えるだろう。

 1年生監督が成功する要因として考えられるのは、「周囲の危機感」だ。それまでレギュラー安泰だった選手であっても、新監督と反りが合わなければ出場機会が減るかもしれない。同様に、それまでどんなに頑張っても試合に出られなかった選手にしてみれば、「俺のことをもう一回認めてくれ!」と奮起する絶好の機会であるはず。また、監督以上に1年単位で首を切られかねないコーチたちにしてみても、「すぐに結果を出さなければ」と躍起になっていてもおかしくない。

 結果、監督以上にまわりの選手・コーチたちが張り切ることで好成績に結びつく……ということではないだろうか。ダルビッシュ有不在によってエースとなった吉川光夫、原監督のもとで復活した桑田真澄などが好例だろう。

 さて、2016年の1年生たち。彼らのうち、好成績を残せるのは誰なのか? それとも、先輩監督たちが意地を見せてくれるのか。彼らルーキー監督たちのもとでどの選手が活躍するのかも含め、大いに注目していきたい。

文=オグマナオト(おぐま・なおと)

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