先輩社員に次ぐ!「わかりやすい新人研修」を心がける3つのポイント
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新入社員たちが全体研修を終えてそれぞれの部署に配属させられるようになった頃、彼らの研修担当に任命されることになったハナクロ世代の先輩もいることでしょう。
自分たちも先輩たちから教わった新人教育だけれども「教えること」と「教わること」はまた別物です。そこでこのコラムでは、ゆとり世代を教育するにあたり、どのような点に気をつけて研修を進めていくべきなのかを検証してみました。
■まずはとにかく「メモを取らせる習慣」からつけさせる筆者が会社員時代、研修を担当していた他部署の先輩(氷河期世代)が「今年の新人はメモを取らない。研修が終わった後に俺が説明で使ったホワイトボードを写真に撮りにくるだけだから、話をちゃんと聞いているのかわからん。」とぼやいていたことがありました。
先生の板書をノートに写していた学生時代とは変わって、実践における業務説明の内容は、口頭での説明がほとんどです。だからこそその基礎として「メモをとる習慣」はきちんとつけてほしいもの。
そこでその先輩は自身の研修方式を一新し、ホワイトボードを封印。先輩からは決して「メモを取れ」とは言わなかったけれど、全て口頭説明に切り替えた途端、一斉に新入社員たちがメモを取り出したとか。
「ゆとり世代は言われないとわからない」とため息をつかれがちですが、「後々自分が困るな・・・」というような「空気を読むこと」に関しては超敏感です。そんな習性を上手く利用した研修スタイルのようでした。
■しつこいほど「何度でも」「理由をつけて」説明する新入社員でなくても、業務の説明において重要かつ難しいのが、「なぜこの作業を行うのか」ということを論理的に説明しなくてはならない点です。自分たちも新人時代に研修で教わっていたこととはいえ、日々ルーティンで処理することに慣れてしまうと、ふと「なぜこの作業を行っているのか」忘れてしまうことがあるかもしれません。
ある程度慣れてしまっている状態ならまだしも、「まっ白」な状態の新入社員たちにとっては全てにおいて「わからないところがわからない」ばかりの状態です。
だからこそ、必要なのが「一つ一つ理由をきちんと説明すること」。繰り返し説明するほど、嫌でも頭に定着しますし、その時は新入社員から「また言ってるよ・・・」と思われることがあっても、今度は彼らが仕事を進める中で、身をもってその重要性に気がつくはずです。
■自分の クセを見つけて、「ミスしやすいところ」から説明をはじめるいざ研修担当に任命されると、準備段階で「何から説明すればいいんだろう・・・」と頭を抱える若手先輩社員も多いかもしれません。
研修担当になって「手をつけるところ」がわからない時は、まず初心に帰って自分の仕事中の行動を客観的に見つめてみましょう。その中で「自己流に処理しがちなところ」や「つい見落としてしまいがちな注意すべき処理」などがいくつか出てきますよね。
これらの処理がなぜ起こりやすいのかということや、自分の仕事中の行動やクセを分析することで、何を説明するべきかが整理できてくるはずです。
マニュアルこそあればソツなくこなせる(はず)の新人研修。しかし実際は「そんなものない!」なんていう会社は結構ざらにあるものです。
新人研修を担当するということは、自分が仕事の基礎を再確認する絶好のチャンスです。そう考えながら、自分だけの研修マニュアルを作りだすくらいの気持ちで取り組んでみてはいかがでしょうか。