ビートたけし、因縁のフライデーと30年ぶりの和解が実現していた?

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「やり残したこと」より
「やり残したこと」より

 写真週刊誌「フライデー」(講談社)が出版関係者の間で話題になっている。4月15日発売号は、俳優の伊勢谷友介(39)とタレント森泉の妹、星(ひかり・23)との熱愛を報じている。伊勢谷は以前まで女優の長澤まさみ(28)と交際していたとされるが、記事では星との2ショット写真も抑えられていることから「破局後の乗り換え」のようだ。もちろん、この記事も新鮮だったが、ある週刊誌記者は「背表紙の広告のほうがインパクトがあった」と話す。

■宿敵フライデーにたけしが登場する意味

 背表紙に印刷されているのは、日清食品のカップヌードルだった。同商品をめぐっては先日、テレビCMが物議をかもしたばかり。CMの設定は大学で、出演者は皆なにかしら「しくじった」面々。学長役のビートたけしが最後に「いまだ!バカやろう!」と呼びかけるというものだった。ところが、教員役に矢口真里(33)も含まれていたことから、「不倫を助長しているのか」と視聴者の反感を買い、放送ストップとなってしまったことは記憶に新しい。

「ゴーストライター問題で注目を集めた作曲家の新垣を芸術協力学部教授役に設定し、佐村河内を想起させる学生と二人羽織になってピアノを弾くなど、CMコンセプトは“攻めている”と評価の声も高かった。世の中に蔓延する閉塞感に風穴を開けんとするコンセプトはよかった。ただ、矢口がダメだった」(前出・週刊誌記者)

 そんな経緯がありながら、日清食品が紙媒体で勝負したのがフライデーに掲載された広告だ。テレビCMで学長役をつとめたたけしが「フライデーのみなさん、」という吹き出しとともに、不敵な笑みを浮かべているのである。たけしとフライデーの間には、過去に矢口どころじゃない因縁があっただけに衝撃を与えているのだ。

 たけしとフライデーの因縁は、30年も前の話だ。1986年、いわゆる「フライデー襲撃事件」である。交際女性との仲を執拗に取材されたことに対し、「たけし軍団」の弟子らと編集部に抗議に向かい、結果として暴行などの容疑で逮捕、執行猶予判決を受けたというものだ。

「この事件でたけしさんは謹慎しましたし、一方で写真週刊誌の取材方法をめぐって議論が巻き起こり、時の官房長官である故・後藤田正晴氏が『ビート君の気持ちは分かる』とコメントして話題となりました。双方にとってナーバスな話だったはずですが、30年を経てシャレに昇華する結果となったのかもしれません」(前出・記者)

 矢口降板でミソはつけたものの、日清の攻める姿勢が見て取れる広告展開である。

文・海保真一(かいほ・しんいち)
※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。
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