子どもがタバコを食べちゃった…!? 危険な「拾い食い」予防と万が一の処置

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子どもがタバコを食べちゃった…!? 危険な「拾い食い」予防と万が一の処置

これから気候もだんだん暖かくなり、お子さんを連れて公園などへ出かけることも多くなってくるのではないでしょうか。筆者も通勤の際に公園を通るのですが、やはり清々しい気分になります。

しかし、その裏で「残念だな、危険だな」と感じるのは、そこで目にする“ポイ捨てされたタバコの吸い殻”です。

小さな子どもは、手にしたものは何でも口に入れてしまいます。中でもタバコの吸殻は特に危険な例です。

タバコのポイ捨てを「しない」「させない」と啓発するのは当然必要なことですが、小さな子どもには吸い殻が危険なものだと分からないため、私たち大人が、先回りして気を付けてあげなければなりません。

今回は、保育園看護師である筆者が、“拾い食いをさせないための工夫と万が一、口にしてしまった時の対処法”についてお伝えします。

■子どもへの声かけは「具体的に繰り返す」ことが大切

子どもの脳は急速に発達していきますが、一般的に、話したことが理解できるのは4歳くらい、理解して行動に移せるのは6歳以降です。

「危ないからだめだよ。」と教えても記憶力も十分ではないため、すぐに忘れてしまいます。ひとつひとつ具体的に繰り返し教えてあげることが大切です。

■家庭でのタバコの「拾い食い」を避ける方法

いくら外出時に言葉や態度で繰り返し伝えていても、家庭でしっかりとした対策ができていなければ、意味がありません。

実は、タバコを誤って食べてしまうという事故は、子どもの事故の中で常に1、2位を占めています。特に起こりやすいのは行動範囲が広くなり、好奇心が高まる6か月から1歳5か月の時期です。

タバコや灰皿は子どもの手の届かないよう、床から1m以上の高さに置き、手の届くところには口に入れても安心なものを置き、子どもの好奇心を満たしてあげましょう。

■万が一吸い殻を口にしてしまった時の対処法

実は、タバコそのものより、タバコのニコチンが溶け出した水を飲んでしまうことの方が、体への吸収率が高く危険です。対処するうえでのポイントは次の3つを整理しておくことです。

(1)内容(タバコそのものか、成分が溶け出した水か)

(2)量(タバコそのものの場合、目安として2cm以上かどうか)

(3)時間

■すぐに病院受診したほうが良いケース

以下の場合はすぐに病院へ行きましょう。

●タバコの成分が溶け出した水を飲んだ場合

●2cm以上食べた場合・量が分からない場合

上記2ケースの場合、できるだけ吐かせてからすぐに病院を受診します。消化管でのニコチン吸収率が高まるため、“何も飲ませては”いけません。

逆に、飲ませてしまった場合は吐かせてはいけません。気管に入ると重症の肺炎を起こすことがあります。

●嘔吐、意識の低下、顔面蒼白、ぐったりしている等の中毒症状が出ている場合

2cm以下であれば特別な処置は行いません。まずは自宅で経過観察を行いましょう。

口にして4時間はしっかりと観察を行い、24時間経っても変わりなければまずは一安心です。中毒症状が出た場合はすぐに受診しましょう。

判断に少しでも迷ったら、日本中毒情報センター(072-727-2499)へ相談しましょう。24時間対応をしてくれます。

いかがでしたか?

子どもは体も心もまだまだ発達途中です。決して“小さな大人”ではありません。

大人と子どもは違うからこそ、その特徴を理解し、寄り添いながら安全を考えてあげたいですね。

【参考・画像】

※ 公益財団法人 日本中毒情報センター

※ busik / WeStudio – Shutterstock

【著者略歴】

※ 杉内 誠・・・看護師、保健師。小児病棟を経験後、保育園に勤務しながら大学院で母子健康看護学を専攻。「育児不安のケアを通して子育てを心から楽しめる環境を作りたい。」という思いから、さまざまな活動を行っている。

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