家庭を犠牲にしてまでやること?「PTA役員」を引き受けるリスクとママの社会貢献
幼稚園や保育園、小学校などのPTA役員や地域の奉仕活動に追われて、家庭がおざなりになってしまう人がいます。これらは家庭を犠牲にしてまでやること・やらされることなのでしょうか。
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が、“PTA活動のリスクとママの社会貢献”についてお話します。
■PTA活動は「ボランティア」か?
ボランティアは“自主的に無償で社会活動などに参加し、奉仕活動をする人のこと”を指します。
ですから、PTAの役員をくじ引きや順番、じゃんけんなどでお役目が当たってしまうなどして渋々引き受ける場合、半強制的に参加しているので、正確にはボランティアとは言えないわけです。
■役員を引き受けるリスクの例
・毎日のように園に出かけ、深夜まで資料作り。役員活動に明け暮れて夕飯の準備も十分に出来ず、食事は買ったお惣菜ばかり。
・家の掃除もままならず、ゴミ屋敷化。子どもも延長保育に預けっぱなし。
・気を遣い、精神的にも疲労感満載、家で夫や子どもにあたる。
・地域の子ども達の、絵本の読み聞かせボランティアに参加して疲れ切ってしまい、我が子には絵本の読み聞かせをする気力も残っていない。
このような時、夫から家事育児について指摘されて「私はボランティアで忙しいの!」と言ってしまうと家庭崩壊していくリスクもあります。なんのためにやっているのだかわからなくなります。
■感謝されるボランティア、何も言ってもらえない家事
役員を引き受けたり、ボランティアをしているとお金はもらえなくても「いつも、ありがとう」と感謝の言葉を言われます。
でも、家事をいくらキッチリやっても感謝されるのは母の日くらいで「いつも御飯を作ってくれてありがとうね」と言われることはあまりありません。却って、やらないときだけ指摘され「やって当たり前」と思われている感じがしますよね。
このような流れを経て、“評価される奉仕活動”に没頭してしまう人もいるようです。
■「社会貢献していない」と落ち込む主婦
ある夫が、社会的に貢献度が高い仕事をしていて、外の人からは“人徳のある人”と評価されていました。
けれども、家に帰ると妻に対して「お前は三食昼寝付きの専業主婦で、社会の何の役にもたっていない」と暴言を吐いているモラハラ状態でした。
更に、妻は仕事と母親業を両立し輝いているママ友を見ては落ち込む日々。鬱状態になり「子育てだけしている私は価値がない」と思うようになってしまいました。子ども達に対しても、笑顔もドンドン失われて行きました。
でも、子育てって、未来を創る子どもを育ているという、“一番責任があり、遣り甲斐のある仕事”だと思うんです。毎日夕飯を作るため消費活動しています。なにより子どもが「ただいま」と帰ってきた時、ママが居てくれるだけで嬉しいものです。
未来の担い手をつくる子育てはそれだけで立派な社会貢献です。
また、器用にこなすことが苦手で、誰かに頼ってばかりいるタイプの人でも、世話をする人に対しては「誰かの役に立っている」と自己重要感を与えている点で、立派に貢献しているのです。
いかがでしたか?
役員を決めるとき、誰もやりたがらない状態でお通夜みたいな光景もあります。そのため、これを廃止し、親の活動が一切ない園もあります。
子どもを保育してくれている園に何もかも丸投げで親が行事になにも関わらないのもよくありません。また、逆にその負担が大きすぎるのもよくないと感じます。皆さんはPTA活動についてどう思いますか?
【画像】
※ HIME&HINA / マハロ – PIXTA
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』