ネガティブな子どもをつくる親の言動 (2/2ページ)
でも、あることがきっかけで、その思い込みを手放すことができました。
――そのきっかけとは、どのようなものだったのですか。
尾崎:当時の私は友だちが全くいなかったのですが、それでもというか、それだからこそ夢中になれることがありました。書道です。「一人でできるもの」ということもあり、小学校一年生のときに習い始めて以来、唯一、私の「好きなこと」であり続けました。
小学校六年生のとき、書道の授業である課題が与えられました。その課題に沿って、「無記名で」書をしたため、最終的に皆で投票し合って優秀作品を選ぶことになったのです。
誰が書いたものか分からない状態での投票だったこともあり、結果的に私の作品が一位に選ばれました。それは自分にとって、生まれて初めて「存在価値を認められた日」になりました。
簡単にいえば、それが自信になって自分の心持ちが変わり始め、それまでの思い込みを手放せるようになっていったのです。すると面白いもので、自分の変化に合わせるかのように、周りの接し方も変わっていきました。
――最後になりますが、読者の皆様へメッセージをお願いします。
尾崎:私がセラピストとして皆さんにお伝えしたいのは、何かを学びましょう、何かを変えましょうということではありません。「本当の自分に還(かえ)りましょう」という、その一点だけです。元々、無限の可能性を持って生まれてきた、あのころの自分に還っていただく。本書がそのためのヒントになれば、これほど嬉しいことはありません。
(新刊JP編集部)