差別する意識が子どもに育つからダメ!過敏すぎる親の「防犯NG行動」って?

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差別する意識が子どもに育つからダメ!過敏すぎる親の「防犯NG行動」って?

埼玉県で当時13歳の女子中学生を誘拐し、2年間に渡り監禁していたという衝撃のニュースが話題となりましたが、幼児の誘拐事件も後を絶ちません。子どもの身に起こる危険を察知して親は安全対策をとっていかなくてはなりません。

しかし“知らない人をみんな不審者と思え”という教育は果たして子どもにどう影響を与えるのでしょうか?

今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が過敏過ぎる親の反応についてお話します。

 ■成長に応じて子どもに教えておきたいこと

小学生になれば親は学校の送迎はせず、一人登下校をする子がほとんどです。そんな通学途中に「可愛い子だなあ」と不審者に目を付けられてしまう危険もあります。ですから、子ども自身にも普段から防犯意識を持たせなければなりません。

例えば、以下のようなことを成長に応じて教えておく必要があります。

・「『ママが交通事故にあって病院に運ばれたんだよ。おじさんが車できみを病院まで連れて行ってあげる』と言われても嘘だから絶対に付いて行ってはいけない」と話をしておく

・(小学校になったら)防犯ブザーを持たせる

・暑いからと露出度の高い服を無暗に着せない

・出来るだけ人通りの多い道を歩く

■過敏過ぎる親のNG防犯行動

いっぽうで、防犯に対して過敏になっている親がいることも確かです。

ある青年がいました。知的遅れのある自閉症です。その青年はボールが好きでした。昼休みの時間、公園のベンチでジュースを飲むのが日課です。ある日、ベンチに座っていたらコロコロと子どもが遊んでいたボールが足元に転がってきました。

彼はボールを拾い上げると子どもに渡しました。すると、そのママは「ありがとうございます」とお礼を言うどころか、サッと子どもを抱きかかえ携帯電話を出しました。そして青年の様子をみて不審者だと感じたのか警察へ通報しました。

警察はその青年をみると「また、きみだね」と慣れたふうに警察へ連行していき、青年の保護者に引き取りに来てもらいます。

引き取りに来た親は、今後わが子が不審者扱いされないために、その知的遅れのある息子に対して「ボールが転がってきても拾って渡してあげてはダメなのよ」とおかしなしつけをしなくてはならなくなりました。

子どもの母親はボールを受け取るだけでよかったのではないでしょうか?  こういった防犯は過敏過ぎる反応だと筆者は思います。

■「異質なものを排除する」教育が子どもに与える影響

現在は障がいも含め誰もが違うことを前提としたインクルーシブ教育、多様性を尊重するダイバーシティの考えが社会にも浸透し始めています。

そんな中、不審者、不審者ではないというくくりは子どもの安全を守るため必要なこともあります。でも、世の中は発達障害の人、性同一性障害の人、色の黒い人、白い人、大きな火傷の跡があるなど見た目が少し違う人、様々な人によって構成されています。

実際、どんな人とでも分け隔てなく付き合いすることは難しいことかもしれませんが、最初から“異質なものを排除する”という姿勢を親が見せることは子どもにどんな影響を与えるのでしょうか。

そんな親の態度を見て、小学生になったころから親そっくりになり「勉強が出来ない子を馬鹿にする」「見た目が変わっている子を苛める」そんな人を差別する意識が子どもに育ってしまう危険があります。

いかがでしたか。

知らない人に親しげに話しかけたり、誘われたら付いて行くような子はもちろん危険ですので、しっかりとしつけをしておくことが大切です。ですが、あまりに過敏になり過ぎて「知らない人は皆、悪人だと思え」の教育はしたくないものです。

何が起こってもおかしくない現代社会に生きる上で難しいことはありますが、バランス感覚を欠くことのないようにうまく子どもに教育していきたいものです。

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※ YUJI / PIXTA

【著者略歴】

※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』

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