名作妖艶シネマ「このセリフが悩ましかった!」(4)「女優を知り尽くした三者」座談会-その1- (2/2ページ)

アサ芸プラス

杉本の体に乗って「堪忍ぇ」と声を漏らす。ルミ子の圧倒的な肉体と合わさり、とろけるような言い回し。

──歌謡大賞にも輝いた歌手が、あそこまで妖艶なカラミを見せたことに拍手喝采でしたね。

秋本 キャリアは長くても、コケティッシュな雰囲気を持ち続けているのが秋吉久美子(61)。

──70年代のデビュー直後からヌードの作品は数多いですが。

秋本 しっとりとした色気が加わった85年の「ひとひらの雪」(東映)がオススメです。着物の裾を津川雅彦にめくられ、5分にも及ぶ長尺のカラミ。荒々しくバックから迫る津川に対し、秋吉が「ヤクザにしないで‥‥ください」と懇願する表情は、黒の着物も合わさって悩ましかった。同じく喪服エロスでは、社会現象になった「失楽園」(97年、角川映画)の黒木瞳(55)もいい。通夜の晩に役所広司に体を求められた黒木が「してあげますから、今日は許して」と言ってフェラに移行。それでも「‥‥ください」と言って、やはりセックスを求めた名場面でした。

「名作妖艶シネマ「このセリフが悩ましかった!」(4)「女優を知り尽くした三者」座談会-その1-」のページです。デイリーニュースオンラインは、関根恵子週刊アサヒ芸能 2016年 4/21号小柳ルミ子渥美マリ松坂慶子エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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