妊活離婚も……妊活という「真っ暗なトンネル」を通り抜くためにしたい準備とは?<連載第5回> (2/2ページ)

It Mama

リングに上がり、孤独な戦いを行うのは妻です。しかしトレーナーがいつもそばにいることで、戦う環境をよりよくすることが可能になります。

僕がいつもトレーナーとして心がけていたのは“悲しみの共有”です。喜びの共有なら誰にだってできます。しかし、治療の過程で妻がどのように傷つき、悩み、そして悲しんでいるのか。それら悲しみの共有は、彼女の心に寄り添うことでのみできることなのです。

そして一緒に泣き、その涙が枯れたら、くだらないことを言って笑わせる。相手の心に寄り添うという愛情、そしてユーモア。このふたつを両輪とし、のろのろと前進し続けるしか、この治療をやり抜く術は僕の場合ありませんでした。

■妊活、それは毒にも薬にもなる劇薬

不妊治療とは毒にも薬にもなる、劇薬であると言えます。互いに心を寄り添い、常に手をつなぐことができれば、もし授かることがなかったとしても「あのとき、あの人は私を支えてくれた」と、より絆が深まるでしょう。

しかしパートナーから非協力的な態度を取られ続ければ、それこそ「妊活離婚」にもなりかねません。そういった意味では、妊活とはパートナーの愛情を推し量る「リトマス試験紙」なのだと思います。

経験者だから言えますが、不妊治療はとても厳しいものです。とても無責任に「頑張れよ!」とか言えません。ただ本当に「子どもがほしい」と願うなら、ぜひチャレンジしてみてください。一度きりの人生、後悔だけはしたくない。僕はそう思います。

不妊治療とは、夫婦関係の状態を如実に表す合わせ鏡ともいえます。治療をきっかけに、互いの愛をかえりみる。これそこが“真っ暗なトンネル”を通り抜けるために必要なことなのかもしれません。だって、手も握り合えない両親に赤ちゃんも宿りたくないでしょうから。

次回第6回は、「不妊治療、苦節3年! 四十路夫婦、遂にご懐妊……!?」をお送りします。

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【著者略歴】

※ 村橋ゴロー・・・72年、東京都出身。大学生のときライターデビュー。以降、男性誌から女性誌、学年誌など幅広い分野で活躍。千原ジュニア、田村淳、タカアンドトシ、次長課長、高橋克典など多くの芸人、俳優陣の連載構成を手掛ける。3年に及ぶ、自身の不妊治療奮闘記をまとめた著作『俺たち妊活部』(主婦の友社刊)が好評を博す。また主な構成/著作に、『すなわち、便所は宇宙である』シリーズ(千原ジュニア著・扶桑社刊)、累計200万部突破した『GO!GO!バカ画像シリーズ』、『裏モテの秘策』(ともにKKベストセラーズ刊)などがある。結婚以来11年間、炊事・洗濯・掃除をこなす兼業主夫でもある。

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