母性本能? 母イヌが子ネコにお乳をあげるのはなぜ? (2/2ページ)
■「オキシトシン」には乳汁の分泌を促す働きがある
この愛情ホルモン・オキシトシンが異種間の授乳現象にも関わっているのではないでしょうか? というのは、オキシトシンは末梢(まっしょう)神経で働く作用があり、分娩(ぶんべん)時における子宮収縮、また乳腺の筋線維を収縮させて乳汁の分泌を促す働きもするのです。
それまで子供を産んだことのない雌イヌが子ネコに出会い、触れ合っている間にお乳が出るようになった、なんて話があります。これは、子ネコと触れ合った雌イヌの脳内でオキシトンが多量に分泌され、その刺激によって授乳を行うようになったと考えられないでしょうか?
ザク教授の実験によって、ネコよりもイヌの方がオキシトシンをより多く分泌することが分かっていますので、「イヌのお母さんは子育てがうまい」「イヌのお母さんはよその子でも育てる」といった世間でよくいわれることの理由もこの辺にありそうです。
残念なのは、実験で確認するのが難しいことです。異種間の子育てをする前のイヌ、子ネコに授乳を始めたイヌの両方の状態の血中オキシトシン濃度を調べるなどをしないといけませんからね。子育てに神経質になっているお母さんイヌにかまれるかもしれません(笑)。
実験の結果はともかく、異種間の授乳がなぜ起こるのかについて研究者の科学的解明を待ちたいところです。
⇒ポール・ザク教授の実験を紹介する記事(英語)
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-299...
(高橋モータース@dcp)