500万円寄付の紗栄子、ネット上で賛否両論の複雑な背景 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■善意の行動でも批判続々の理不尽な状況

 紗栄子の善意による500万円という高額寄付ーー。これが各メディアで報じられると、なぜかネット上の一部でバッシングが噴出してしまう。「どうせダルの金だろ」「金額を言うのは下品」「偽善と売名のにおいがする」といった批判が噴出。また、元夫のダルビッシュ有(29)から多額の養育費を受け取っているとの報道が過去にあったことから「ありがとうダルビッシュ」「さすがダル!」といった皮肉コメントも目立っている。

 芸能人の善意での寄付がなぜかネット上で批判も呼んでしまうことは過去にもあった。2013年にはモデルの益若つばさ(30)がフリーマーケットの売上金5万7000円を東日本大震災の義援金として寄付し、その振込画面をネット上にアップしたところ、批判されたことがあった。どうやら振込用紙や振込画面の公開は炎上を誘ってしまう要素があるようだが、あまりに理不尽に思えてくる。

「もともと紗栄子さんはアンチが多い。何かしら揚げ足をとって叩きたいというネットユーザーが少なくないのでしょうが、これではあまりに可哀想。寄付金額を公表したり振込用紙をアップすることは啓蒙活動でもある。紗栄子さんがアピールすることで一般人の間でも意識が高まり、それが大きな支援活動につながる可能性もあるので、その辺りを理解していただきたいところですね」(芸能プロ関係者)

 浜崎あゆみ(37)やGACKT(42)らが被災地支援の活動に乗り出しているが、どうしても芸能人の場合は「偽善」「売名」といった声が毎度のようにあがってしまう。だが、支援の形は人それぞれで他人が強制したり口出しすることではない。もし偽善やアピール目的があったとしても被災者の助けになるのなら、褒められこそすれ非難されるべきではないはずだ。

文・佐藤勇馬(さとう・ゆうま)
※個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、ネットや携帯電話の問題を中心に芸能、事件、サブカル、マンガ、プロレス、カルト宗教など幅広い分野で記事を執筆中。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など多数。
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