秋津壽男“どっち?”の健康学「老人の足腰を鍛える効果があった!? 和式トイレが健康維持に役立つ理由」 (2/2ページ)
一方、洋式のメリットは足腰の弱い高齢者にとって非常に便利です。ましてや冬に暖かい便座はありがたいものです。それにもまして洋式トイレには、ウォシュレットが欠かせません。肛門の周辺を衛生的に保つメリットは計り知れません。切れ痔や痔ろう、外痔核(いぼ痔)にとって、効果はてきめんで、痔対策のために和式を洋式に変えた人は少なくないでしょう。
本来なら、和式用のウォシュレットが開発されてもしかるべきですが、和式の場合、座る位置によって、どこに肛門がくるかわからず、開発できないという事情があるようです。
長い目で見た場合、健康な若い夫婦なら和式を選ぶメリットもあるでしょうが、ウォシュレットの効果を考えると、洋式は捨てがたいところです。
以上を踏まえると「若い時は和式、年を取れば洋式」が今回の解答です。
和式・洋式も含め、最近は自動で流すトイレも出てきましたが、自動洗浄の場合、血便やタール便が出てもわからないというデメリットがありますから、便利すぎるトイレも健康の観点からは考えモノでしょう。
同じく、最近流行しているカラーの便器も便の色が見えにくくなります。便器は白に限ります。
■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。