若い世代も知っておくべき! 天才漫画家の定番「ではない」おすすめ作品7選 (2/4ページ)

学生の窓口

手塚先生によれば「僕がものすごいスランプのときに描いたんです。スランプっていうか……最低のときに描いたんです。もちろん読者には受けませんでしたしね。陰湿だっていわれました(後略)」とのことですが、この物語には、世界一般の価値観をひっくり返そうとする狂った主人公、それでも最後に残る希望という、人間の根源に関わる部分が見事に描かれています。

手塚先生ご自身の評価が低いため、あまり名作として挙がる作品ではありませんが、強烈な印象を残す一作です。
*……『アラバスター』の執筆は「虫プロ」が倒産するなど手塚先生にとって多難な時期に行われました。

●『真田剣流』白土三平

『カムイ伝』『忍者武芸帳』などを代表作とする白土三平先生ですが、「階級闘争」を前面に出す作品以外にも名作が多数あります。忍者同士がその秘術を尽くして戦うエンターテインメント作品も多いのです。『真田剣流』はそのような作品の中の一作。

本作は、まず主人公が美少女(しかも脚がきれい!)という点で白土先生の作品群の中でも珍しい存在です。主人公・桔梗は祖父を謎の怪人・暗夜軒に「丑三つの術」によって殺されてしまいます。桔梗は真田氏に仕える真田忍群の助けも借りて、暗夜軒を追うのですが……。

「丑三つの術」にかかり、暗夜軒によってわら人形にクギ打たれた人物は確実に死ぬのです。丑三つの術の正体とは!? その謎をめぐって、流麗な描線で全編に素晴らしいアクションシーンが展開されます。エンターテインメント作品として、また一種のミステリー作品として一級の名作です。

●『闇の土鬼』横山光輝

現在では『三国志』をはじめとする中国史漫画がその代表作とされる横山光輝先生ですが、一方の代表作『バビル2世』のような、少年の闘争に次ぐ闘争の物語は先生の真骨頂でもあります。大ヒットした『伊賀の影丸』でも忍者同士の絶え間ない闘争が描かれました。

本作では、間引かれる運命にあった赤子(土鬼)がその強靱(きょうじん)な生命力によって生き残り、裏の武芸を極めるべく武芸者として成長していく様が描かれます。

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