虫歯や肺炎リスクを防ごう!絶対覚えておきたい「災害時オーラルケア」3つの秘訣
熊本県を中心に起こっている地震により、被災地の方は普段の生活とは程遠い、避難所での生活や不安な日々が続いています。
さらに震災から日が経つにつれ、体調を崩したり衛生面など二次的な被害の危険が高まりつつあり、その対策へと関心が集まっています。
今回は、災害時に疎かになりがちな口の中のケアの重要性と、避難生活でも役立つオーラルケアの方法についてお伝えします。
■災害時こそ、オーラルケアが重要!
熊本地震が、地震の揺れによる被害だけでなく、衛生面での被害が出始めるフェーズに移ってきました。
特に、避難所によって物資に行き届き状況は様々とのことで、満足に飲食、衛生管理がままならない避難所もあるとのこと。
災害時は避難所生活や水が不足した状況など、普段のように歯磨きをじっくりと行えない生活を余儀なくされます。
口の中を清潔に保てないと、特に高齢者では、繁殖した菌が唾液や食べ物と一緒に気管に入ってしまい、“肺炎(誤嚥性肺炎)”を起こしやすくなります。
さらには、避難所での慣れない生活や相次ぐ地震の恐怖は、とても大きなストレスになります。ストレスにより、唾液の量が減り、サラサラの唾液が減少し、口の中の汚れが洗い流されにくくなります。これは、むし歯や歯周病、口臭に関係してきます。
また、子ども達も間食の回数が増え、いつもより歯磨きが不十分な状態が長く続くと、むし歯や歯肉炎になりやすく、注意が必要です。
そんな状況への対策の一環として、日用品メーカー大手のサンスターが、『覚えてください、防災にオーラルケア。』という特設ページを設け、オーラルケアの重要性を発信しています。
■覚えておきたい!災害時のオーラルケア方法
(1)うがいやガーゼも効果的!「歯ブラシがない」ときのオーラルケア
まず、歯ブラシがないときは、食後に少量の水かお茶(砂糖を含まないもの)で口の中全体を“ブクブクうがい”しましょう。
うがいが慣れていない小さな子どもには、次のように教えてあげましょう。まず片方のほっぺたをふくらませて、ブクブクと水を動かします。奥歯と頬の汚れを落とすイメージです。次に反対側の頬も同様に行ないます。続いて、鼻の下を伸ばす感じで前歯の辺りでブクブクと水を動かします。最後にお口全体で水を動かして”ぺー”と吐き出します。ブクブクうがいは、口の中の汚れを洗い流し、保湿してくれる効果があります。こまめに行なうとより効果的です。
また、清潔なハンカチやガーゼをママの指に巻いて、歯の表面を拭うのもよいでしょう。
(2)あご下マッサージが効果的!抗菌作用をもつ「唾液」をよく出す
唾液は口の中の汚れを洗い流したり、歯の再石灰化に必要なミネラルを補給したり抗菌作用があったりと、口の中の健康を守ってくれる縁の下の力持ちな存在です。
唾液の分泌は自律神経がつかさどり、ストレスは唾液の分泌量を減少させます。
唾液をよく出すためには、こまめに水分補給をする、あごの付け根あたりをマッサージするとよいでしょう。手に入る場合は、キシリトール配合のガムやタブレット(砂糖を含まないもの)を噛んだりなめたりするのも効果的です。
(3)必見!水が少ないときの歯磨き方法
大さじ2杯程度の水をコップに用意します。そこに歯ブラシを入れて、ヘッドを水でぬらして歯磨きを始めます。
歯ブラシが汚れてきたら、ティッシュペーパーやウエットティッシュで歯ブラシの汚れを取り除きます。歯磨き、汚れたら拭き取り、を繰り返します。
最後にコップの水でブクブクうがいを2、3回に分けて行ないます。
さらに、液体ハミガキがあると災害時にはとても役立ちます。指示通りの分量を口に含み、20秒ほどすすいだあとに歯磨きを行ないます。
その後、うがいが必要ないものも売られています。災害時のように、水が不足した場合でも、殺菌成分で口の中の菌を減らすことができます。
子ども用の液体ハミガキも売られていますので、ぜひ防災グッズに歯ブラシとともに用意しておくとよいでしょう。
いかがでしたか?
震災後は慣れない生活が続き、体調を崩しやすくなります。高齢者だけでなく、小さな子どもも口の中が不衛生な状態は、歯肉炎を起こしたり、むし歯の危険性も高まります。
口の中がサッパリしていると、気分もスッキリします。災害時のオーラルケアをぜひ参考になさってください。
今回の記事のみならず、It Mamaでも紹介している災害対策記事を参考に、今一度、災害への備えを見直してもらえれば幸いです。
【参考・画像】
※ 覚えてください、防災にオーラルケア。 – サンスター
※ ブクブクうがい – はじめよう!やってみよう!口腔ケア
※ 精神状態が分かる!【サラサラ唾液】と【ネバネバ唾液】の違いって? – Doctors Me
※ Elena Vasilchenko / Shutterstock
【筆者略歴】
※ 進藤ゆきこ・・・専門家ライター。自身も子育て真っ最中の歯科医師、歯学博士。「毎日のオーラルケアをママとベビーのハッピータイムに」をモットーに、親子でお口の健康をもっと身近に感じてもらえるよう取り組んでいる。