元NHK記者の医師が明かす「大病院だと長時間待たされる理由」 (2/3ページ)

Suzie(スージー)

本書のなかでは、そのころの状況の一例が紹介されていますが、これがなかなかハード。

■遅れても無理はない診察スケジュール

・外来がはじまる8時半、一緒に回診していた研修医に、その日行うべきことを記したメモを渡して指示を出し、外来へ。

・外来の診療枠はほとんどが予約で埋まっているものの、近隣のクリニックから紹介状を持参して来院する患者さんや当日突然受診する患者さんもいるため、診療スケジュールは次第に遅延していくことに。

・予約時間をすぎて苛立つ患者さんへ、受付の事務員や看護婦が対応。

・診療室に入ってきた患者さんに医師からもう一度遅れた理由を説明して頭を下げ、診療開始。

・午前10時半に病棟から、長らく診療していた進行肺がんの患者さんの心拍が止まりそうだとの連絡。

・診療スケジュールはすでに1時間遅れとなっていたものの、いったん診療を中座して病棟へ上がり、ご家族が見守るなかで死亡宣告を行う。

・死亡診断書を記載し、外来診療部門に戻るが、結局11時の予約患者さんを診察室に呼び入れることができたのは午後1時前。

たしかにこんな感じなら、予約時刻に遅れてしまってもむしろ当然かもしれません。

■ランチは時間どおりに食べられない!

ちなみに著者の場合、平日の外来診療で、昼食を食堂や医局で食べることができるのは週に一度程度。

なんとか外来を抜けることができ職員食堂にたどり着いたとしても、定食がすでに品切れなので、コンビニでおにぎりとお茶を買うということも珍しくないのだとか。それは著者に限ったことではなく、多くの勤務医も同じような状況だそうです。

・そんな昼食後は複数の検査をこなし、すべてが終了したのは午後4時。

・その後は病棟に戻り、研修医と夕方の回診(家族との面談も)。

・研修医が姿を消した午後5時以降は、彼らの記載した診療録(カルテ)のチェックと追加の記載。

・入院患者に翌日の点滴や処方を出し終えると午後7時すぎ。

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