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しかし、その25%が在庫や売掛金になっていたとしたら、資金難に陥って倒産してしまうことに。これが黒字倒産のカラクリだというわけです。
■経営は「現金にはじまり現金に終わる」
だからこそ著者は、現金は会社の血液だと断言します。現金である以上、止まると倒産するわけです。
どんなに儲かっていたとしても、現金がなければ、賞与も給料も支払うことができなくなります。しかし逆に、たとえ赤字だったとしても、B/S(貸借対照表)を見ながら資金調達の仕方を変えていけば倒産することはないということ。
だから会社には最低でも、「月照と同額の現金」を用意しておくことが鉄則。
「経営は現金にはじまり、現金に終わる」と著者がいい切るのは、そんな考えが根底にあるから。モノの長さをはかるのは「ものさし」。重さを量るのは「はかり」。そして、経営をはかるのが「現金」だというのです。
■繰上げ返済をしてはいけない3つの理由
多くの社長が「銀行に金利を払うのはもったいない」といいますが、著者によればそれは間違い。
「金利は会社が成長するための必要経費」と考えているため、金利をたくさん払っても、「たくさんのお金を借りて、現金をたくさん持っていること」が正しいというのです。
「金利はもったいない」と考えている社長は、借入れをすると「繰上げ返済をしたい」と考えるもの。でも、資金に余裕があっても、繰上げ返済をしてはいけないと著者。理由は3つあるそうです。
(1)会社が赤字でも、現金が回れば倒産しないから
先に触れたとおり、黒字倒産の原因は現金を持っていないこと。でも、銀行から融資を受けて現預金を持っていれば、会社が赤字でも倒産はしないものだといいます。
(2)銀行が損をするから
銀行は融資をするとき、「期限の利益」を考えているもの。「この会社にこれだけ貸せば、これだけの金利が得られる」とわかっているわけです。
ところが期限より前に返済されると、利益が少なくなってしまいます。