読むだけで「3日で108万円の現場研修」を体感できる最強の本 (1/3ページ)
『1日36万円のかばん持ち――三流が一流に変わる40の心得』(小山昇著、ダイヤモンド社)の著者は、株式会社武蔵野代表取締役社長。
2001年から同社の経営の仕組みを紹介する「経営サポート事業」を展開しており、現在、600社以上の会員企業を指導しているのだといいます。
「かばん持ち同行」もそのひとつで、著者のあらゆる場面に同行・同席するというもの。その仕事ぶりを身をもって感じることで、経営者としての心構えを会得する「3日間プログラム」であり、多くの社長が参加しているのだといいます。
費用はなんと「1日36万円」。プログラムは3日間なので、108万円(税込)を支払わなければならないことになります。著者は多い日は1万歩歩いているといいますから、一歩36円の計算。
しかしそれでも、多くの社長がかばん持ちをしようと著者のもとを訪れ、そして値段以上の価値を実感しているというのです。
つまり、3日で108万円の現場研修を、たった1冊読むだけで体感できるようにしたのが本書だということ。きょうはそのなかから、お金に関するいくつかの「心得」をご紹介したいと思います。
■「売上」と「現金」はイコールではない
著者の「かばん持ち」をした多くの社長は、「売り上げを伸ばせば、会社はつぶれない」と考えていたそうです。
しかし著者によれば、それは間違い。
銀行の格付が7以下の会社(業績が不安定な要注意先の企業)が「3年間125%以上」の増収増益をすると、資金ショートで黒字倒産するとも。
なぜなら、「売上」と「現金」は必ずしもイコールではないから。「売掛・在庫」という概念がないと、倒産の危機を招くことがあるというのです。
現金で仕入れていて、売掛で販売していたら、帳簿上は利益が出ていても、実際には現金は減っていくということ。
見逃すべきでないのは、会社が上げる利益の50%は税金だという事実。残りの半分、つまり利益の25%を予定納税として納付するので、残りは利益の25%。ところが今度は、借入金の返済が待っている。