【プロ野球】ヤクルト・山田哲人の視力は0.4?意外と知らない選手の視力事情 (2/2ページ)
■実はボールは漠然と見ている
「ボールをよく見ろ!」
小さい頃にこんな言葉を耳にした人も多いだろう。しかし、中学野球の指導現場などでは、ボールを見ようとすればするほど打てなくなることは今では常識。
実はミート向上のポイントは周辺視野。エンドランなどの練習で走者を視野に入れながら、打ち込んでいくことでミートが向上するという指導者も多い。
また、多くのプロ野球選手は“目付け”の感覚も大事にしている。投手のリリースポイントやインコース、アウトコースなど、個々によってさまざまなところに焦点を置き、経験則をスイングに反映させているのだ。
確かに動体視力も重要だが、プロ野球選手にとって必要なのは“目の使い方”だという声も多い。
■視力キングはオコエ瑠偉!?
それでも「サイン、ボールが見えない」など支障が出てしまうと眼鏡やコンタクトの着用は避けられない。「視力が悪くても問題ない」というのが今の野球界の常識だが、見えるに越したことはないだろう。
しかし、視力に関する驚愕エピソードを持つ選手を発見した。それがオコエ瑠偉だ。視力はなんと推定3.0以上。1.2の指標を2倍の距離で正確に言い当て、1.5の2倍もほぼ正解。脅威の視力の持ち主だ。
「センターの守備位置から、キャッチャーの表情が見える」
つまり、キャッチャーのサインも見えるということだろう。オコエはよく「ポジショニングがうまい」「一歩目が速い」と評されるが、それ可能にする洞察は抜群の視力によって生み出されているともいえる。
ツイッター、SNSに勤しむ高校球児やプロ野球選手も多いが、やはり野球選手にとって目は命。スマホのやりすぎには注意したい。
文=落合初春(おちあい・もとはる)