そのワンパターンな褒め言葉、「子どもの表現力」を乏しくすることに…!
“子どもは褒めて育てましょう”とよく耳にしますよね。でも、ママの口から出る言葉は“スゴイ、えらい、カッコいい、お利口ね”のワンパターンに陥っていませんか?ワンパターンな褒め言葉を繰り返すと、子どもも褒められても嬉しくないかもしれません。
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が“ママの褒め言葉次第で変わる表現力”についてお話します。
■「食レポ」にみるお決まりコメント
“食レポ”ってありますよね。テレビでタレントやアナウンサーがレストランに行き視聴者に美味しさアピール宣伝するあれです。単に「これ、ほんと美味しいです!」などのベタな表現だけですと仕事を下されてしまいます。
また、次のような表現が続くと実際、同じような言い方をしているレポーターも多いので、みている側は「また、それかぁ」と思ってしまいます。
「このお肉、噛む前にとろけてしまいます」
「口の中で色々な味がハーモニーとなって…」
また、食べる前からリアクションが大きすぎて、味わっていないうちからこう表現されると“ほんまかいな?”と思ってしまします。
■子犬にかける言葉は?
“目の前に子犬がいます。さあ、ひとこと言ってください。但し、『可愛い』は禁句です。”の表現力テスト。あなたは何と答えますか?
例えば次のように表現してみてはどうでしょうか。
「うちの縫ぐるみに似て愛嬌があるわね。わが家に招き入れて飼ったら楽しそう」
可愛いだけですと、仮に子犬がもし喋ることができたら「僕はいつもゲージの外から『可愛い、可愛い』としか言われないで飽きていたところだ。何だか違う褒め方されて嬉しいな」と答えるかもしれませんね。
■豊かな表現の褒め言葉って?
子どもへの褒め言葉も同じです。
犬も花も赤ちゃんに対しても何もかも“可愛い”で済まさないようにしましょう。言葉が貧弱になり、表現力も育まれません。褒め言葉一つに置いてもこんな風にバリエーション豊かな表現をしてみましょう。
(お片付けしているわが子に対して)
△「偉い、お利口、上手」
○「この間はお片付けしなかったのに、今日は言われる前にオモチャの片付けが出来たね、すごいね、お兄さん(お姉さん)になったね。」
○○「片付けが出来ていると部屋がすっきりしていて気持ちがいいね!ママ助かったわ、ありがとうね。」
何か別の表現を改めて考えるのではなく、片付けている事実をそのまま言葉に出しているだけです。それに対するママの嬉しい、ありがとうといった素直な気持ちを添えるだけで、子どもは褒められた気分が増し、さらに嬉しくなるでしょう。
いかがでしたか。
赤ちゃん時代は「凄い、凄い」「上手、上手」でも通用します。
ですが、子どもの成長に合わせて、褒め方も居酒屋に行った時の“とりあえずビール”のような言い方ばかりにならないように気を付けましょう。“凄い、カッコいい、お利口、えらい”とは別の言葉を使ってママの表現力を通して子どもの表現力を伸ばしてみましょう。
子どもが成長するにつれ褒め言葉も進化させないと、言われた方も慣れてきてしまって嬉しく感じませんよ。
【参考】
※ oliveromg / Shutterstock
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』