現役陸上選手が教える! 足が絶対に速くなるマル秘テクニック

学生の窓口

「走る」とは私たちが日常の中で無意識に使っている人間に備わった非常に重要な機能です。旧石器時代のように狩をしない現代においても、遅刻しそうなとき、何か危険から逃れようとする時など多くの重要な場面において当たり前のように走っていますよね。ですが、私たちはそんな便利な機能を十分に活用できているわけではありません。どこかで「かけっこのときにしか使わないでしょう? 別に速くなっても仕方ないでしょう」と思っているのではないでしょうか。

しかし、もしあと少し足が速ければ? もしあと少し長く走ることが出来れば? 電車に乗り遅れたり、ギリギリで授業を受けられなかったりという経験をしないですんだのかもしれません。今回はどうしたら速く走れるのか? という疑問に、走りのエキスパートであり放送大学に通う坂上司さんに聞いてきました。

■速く走るにはやっぱり努力?

- 早速なのですが、速く走るに為にはやはり努力が必要でしょうか?

坂上さん「記録などを目標にするなら、やはりプロの陸上選手のような厳しい訓練が必要になってくるのでしょう。ですが、バイト、サークル、勉強尽くしで忙しくしている大学生にとっては少し気が引けてしまいますね。今回は厳しい練習をせずとも簡単に足が速くなる方法をお話します。」

■速く走る為のマル秘テクニック壱「意識」

坂上さん「速く走る為に必要な最も重要な事柄は、走る際に何かを意識する事です。子供の頃に速く走りたいと願う私に両親は「腿を高く上げなさい」と教えてくれましたが、それも速く走る為の「意識」でした。」

- 早く走るために何かを意識するということですね。

坂上さん「これまで語り継がれてきた「腿を上げる」と言う方法には何を意識すれば良いのかと言うヒントが隠されています。従来から語り継がれてきたテクニック「腿上げ」は、現代においては必ずしも合理的な方法という訳ではないとスポーツ科学の観点から証明されています。ですが間違いのないことは、これらは速い選手の動きから抜き出されたテクニックであるということです。」

■速く走る為のマル秘テクニック弐「倒れる」

− では、どのようにしてそのテクニックを抜き出せばよいのでしょうか。

坂上さん「足の速い選手の多くに共通している事項を抜き出してみるといいでしょう。足の速い選手に必ず共通している点こそが「前傾姿勢」です。「前傾姿勢」とは簡単に言うと体が前に倒れている姿勢のことを指しており、世界記録保持者のウサイン・ボルト選手、アテネオリンピックで金メダルをとったジャスティン・ガトリン選手などどのトップ選手にも必ず共通しています。」

- なるほど。確かに、速い選手は前傾姿勢のイメージがあります。

「それを簡単にイメージするためのテクニックこそが「倒れる」なのです。多くの人は前に倒れるように体を傾けるとバランスを取れなくなり、体を支えるために自然に足が踏み出してしまうと思います。その繰り返しが速く走る方法へとつながっていくのです。」

このように「倒れる」を駆使することにより今まで以上に速く走ることが出来ます。更に深く体を倒すほど速くなる一方で、浅く体を倒せば持久走に向いた走りをも可能になります。

臨機応変に応用しながら使ってみると良いでしょう。ぜひ、今後遅刻しそうなときなどは「倒れる」を意識して走ってみてください。

取材協力 放送大学 実業団チームFree&Freak 坂上司氏

映像編集の仕事をしながら通信教育で勉学に励み、その傍ら陸上選手として活躍する三足の草鞋を履くスプリンター。中学にね政治に引き篭もり高校二年生の夏に陸上と出会う。陸上を始めてたった一年で10秒台へ到達し2012年第二のインターハイと呼ばれる全国定時制通信制陸上競技大会において史上初の4冠を達成した後勉学に励む為陸上を休止。2年後陸上競技に復帰し2014年、2015年と二年連続で東日本実業団3位。2015年には全日本実業団でも7位にもなっている。

「現役陸上選手が教える! 足が絶対に速くなるマル秘テクニック」のページです。デイリーニュースオンラインは、陸上走るトレーニングアドバイスカルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧