夏の流行前に知っておきたい!合併症がコワイ…「手足口病の症状&予防策」 (2/2ページ)

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症状としては一般的に前述したようなものであり、重篤化するケースはあまり多くなく、数日で治癒することが多くあります。

しかし、ここで注意しなくてはならないのが合併症です。これまでの文章を読んで頂いた場合、“手足口病”だからといってそんなに怖いものではないと思われた方もいらっしゃるかもしれません。

とはいえウイルスによる感染症なので、それが時に大きな合併症を引き起こしてしまう可能性も考えられます。

例えば、脳炎などの中枢神経系の合併症の他、心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺など、さまざまな症状が出ることがあります。

■まずは小児科への受診を!特効薬のない「手足口病」の治療と予防

“手足口病”は原因となるものがウイルスということを前述しました。インフルエンザなどのウイルス性疾患であれば最近徐々に治療薬なども開発されてきてますが、“手足口病”における特効薬は存在しません。

ですから“手足口病”になってしまったら、経過観察を行うことが重要となってきます。通常は4~5日くらいで良くなるものですが、まずは小児科へ受診するということを心がけるようにして下さい。

中枢神経症状などの合併症が出てきてしまったら、入院の可能性も十分に考えられますので、症状が落ち着くまでは身体に異変が起こっていないかどうかなどを、常に注意深く見るようにしましょう。

予防を行うためにはまず、感染経路を知っておく必要性があります。残念ながら“手足口病”に対するワクチンはありません。

“手足口病”の原因となるウイルスの感染経路は飛沫(ひまつ)感染、接触感染、糞口(ふんこう:便中のウイルスが身体に入ってきてしまうこと)感染などがあります。

特に飛沫感染は唾液を介して感染することが多いので集団感染を引き起こしてしまう可能性が考えられます。

感染の予防のためにも普段から手洗い・うがいを入念に行うようにしましょう。

筆者も東日本大震災の被災者で経験しておりますが、今回の熊本地震で避難されているような場合は、やはり避難所では多数の方と同じ空間にいるということになりますので、感染症が広がってしまう可能性も否定できません。

ですから、消毒液などが援助物資である場合は最大限に有効活用するようにしましょう。

【参考・画像】

※ 手足口病Q&A

※ aldegonde / Shutterstock

【著者略歴】

※ 川上 智史・・・北里大学大学院医療系研究科医学専攻博士課程修了、医学博士。予防医学を専門とし、医学的に美と健康に主眼を置き研究を続ける。各種教育機関や講演会において予防の重要性を啓発している。

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