決め手は1枚のメモ!孫正義氏の英語が世界のトップに伝わる理由 (1/3ページ)
『なぜあの人は中学英語で世界のトップを説得できるのか』(三木雄信著、祥伝社)の著者は、かつてソフトバンク社長室長を務めていたという人物。
当然のことながら同社社長である孫正義氏のすぐそばにいて、海外出張にも同行し、英語でスピーチする姿も何度となく見てきたのだそうです。
そんな立場から著者は、孫正義氏の英語は聞き取りやすかったと感想を述べています。しかし、興味深いのはその理由です。
孫氏の英語は発音が日本人なまりのわかりやすいもので、つまり流暢ではなかったからこそ聞きやすいというのです。
またスピードもかなりゆっくりで、ネイティブのお母さんが自分の幼い子どもに話しかけるくらいの速さなのだとか。
■孫氏は中学英語で世界と交渉
それだけではありません。英文をよく見てみると、きわめてシンプルなものばかりだというのです。使っている英単語がやさしいものだけで、複雑な関係代名詞や高度な仮定法も使っていないというのです。
にもかかわらず、孫氏は世界のトップと互角に交渉している。むしろ、こちらの交渉を通している。
そこで、「中学英語なのに、なぜ相手を説得できるのか」という観点から書かれたのが本書なのです。
当然のことながら、英語に関する孫氏ならではのメソッドが数多く明かされているのですが、本書のおもしろいところは、単なる「英語本」で終わっていないところ。英語の話題が軸になっているとはいえ、その裏側に、プレゼンテーションや交渉に関する孫氏ならではの哲学が垣間見えるのです。
たとえばそのひとつが、「A4の紙1枚の使い方」。
■A4用紙でうまく伝える方法
孫氏は、事前準備なしの手ぶらでミーティングに望むことはまずないのだそうです。
重要な会議であればあるほど、入念に準備をするということ。
多くの場合は、Power Pointのスライドを使ったプレゼンテーションを持っていくそうですが、プレゼンテーションを使わない場合は、小さな紙にキーワードをまとめているのだといいます。