アメリカで行われた、史上最も複雑な顔面移植手術
2015年8月、ある歴史的な手術がアメリカで行われた。
手術を受けたのは元消防団員、パトリック・ハーディソンさん。
彼らは消防士とは違い、普段はそれぞれ自分の仕事をしており、火災が発生すると現場へと出動し、炎と戦うのである。
そんな勇敢なパトリックさんだが、2001年に悲劇が襲い掛かった。
民家の消火活動中、その家の中に閉じ込められてしまったのだ。
仲間たちによってなんとか民家の中から助け出されたが、全身に大やけどを負ってしまった。
幸いにも命は取り留めたが、以前のパトリックさんの面影はそこにはなかった。
病院の医師たちも全力を尽くしたが、70回以上の手術を行っても耳やまぶたを再生するのが精一杯だったという。
だが、事故から14年後の2015年。ある転機がパトリックさんに訪れる。
“ある特別な手術”を受けてみないかというオファーがあったのだ。
パトリックさんは、手術を受けるのに同意。後に「史上最も複雑」と呼ばれる手術が、ここに行われることとなった。
手術の内容は、ドナーから顔のパーツを提供してもらい、それをパトリックさんの顔に移植するというもの。
ドナーから提供されるのは皮膚はもちろん、鼻や耳といったパーツなど「顔」の全て。
つまり、ドナーの顔をそのままパトリックさんに移植しようというのだ。
執刀したのはこの分野の第一人者、エドゥアルド・ロドリゲス先生。
その他にも100人を超えるスタッフがロドリゲス先生をサポートし、手術はニューヨーク大学ランゴンメディカルセンターで行われた。
長時間に及んだ手術だったが、無事に成功。
パトリックさんは14年ぶりに、「顔」を取り戻すことが出来た。
「まばたきまた出来るようになった。これがなにより嬉しいです」と、パトリックさんは語っている。
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参照・画像出典:YouTube(Tech Insider)
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