アメリカ人が2つの方法で混乱してるので、イギリス人が科学的に効果の高い手の洗い方を検証してみた(英研究)
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何気なく洗っている手だが、人によっては濡らすだけだったり、人によってはもう手の皮までも取り除く勢いでやっていたりと様々だ。昔から風邪や食中毒の予防には欠かせないとされてきた手洗いだが、ここにきてアメリカではちょっとした混乱を招いている。
アメリカ疾病管理予防センター(CDC)による「石鹸」を使った洗浄方法と世界健康保険機関(WHO)による「アルコール消毒液」を使った洗浄方法、どちらが効果的なのかをめぐって議論が繰り広げられているのだ。
そんな争いを終結するため、イギリス、グラスゴー・カレドニアン大学が、2つの手洗い方法を検証した。その結果・・・
・石鹸よりもアルコール消毒液の方が効果が高い
どうやら石鹸による洗浄よりも、アルコール消毒液による洗浄のほうが効果が高いようだ。
ジャッキー・ライリーの率いる研究チームは、緊急病院の医師42人と看護師78人(計120人)に被験者になってもらい、60人ずつ2つのチームに分け、片方はCDCによる石鹸洗浄、もう片方にはWHOのアルコール消毒液洗浄を行ってもらった。その後、手で繁殖したバクテリア数を調べた。
石鹸による手の洗い方(CDC)
1.清潔な水またはお湯で手を濡らし、石鹸を泡立てるアルコール消毒液による洗浄(WHO)
2.石鹸を泡立て、手のひらと手の甲、指の間、爪の中をよく洗う
3.最低でも20秒間は洗う(Happy Birthdayの歌を2回歌うくらい)
4.清潔な流水で洗い流す
5.清潔な乾いたタオルかエアドライを使って手を乾かす
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その結果、WHOの洗い方のほうは微生物の平均値が3.28から2.5まで減ったことが判明。一方、CDCの洗い方の生菌数数は3.28から2.88となった。・一番効果的なのは石鹸とアルコール、両方を行うこと
どちらも正しい洗い方だ。だが、効果的には石鹸よりアルコールの方が効果が高いと言えよう。とは言え、どちらの方法も、指示がない状態では65%の被験者しか正しく洗うことができなかったという。
更に6ステップもあるアルコール洗浄は手洗いに42.5秒要するが、石鹸なら35秒で済む。また、ウイルスや細菌の中にはアルコール消毒による殺菌が期待できないものもある。
となると、もっとも効果的なのは、石鹸での手洗いとアルコール消毒を共に行うことだろう。そうなると約80秒、間を挟むから1分半くらい手洗いをし続けることとなる。
毎回トイレの後長い時間手を洗っていたら手荒れも起きるだろう。だが洗った後ハンドクリームを塗るとなると、ハンドクリームについた菌がまた手について元の木阿弥だ。
たかが手洗い、されど手洗い。正しい方法できちんと洗うことで伝染病を予防できるのは言うまでもないのだが、かなり奥が深そうだし、軽率にほどほどに、とも言えないところがもどかしい。
最後はもう、伝家の宝刀「自己責任」ってやつでなんとか乗り切ってくれたまえ。
ちなみに以下は農林水産省が推奨する石鹸を使った手の洗い方だ。
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農林水産省/ちゃんと手を洗っていますか?
追記(2020/02/22)本文を一部修正して再送します。
via:telegraph・cambridge・cdc・translated melondeau / edited by parumo
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