可愛いなら謙遜しちゃダメです!「親バカな親」の子どもは幸せになりやすい理由
あるママのお話です。子どもは特に顔立ちが良い訳ではなく、どちらかと言えばパッとしない地味なお顔でした。
散歩中、見知らぬオバサンが「まあ、可愛いお洋服着せてもらって」とベビー服を褒めました。でも、ママの反応は……「この子、本当に可愛いんですよ。ありがとうございます!」そう言って立ち去りました。
この光景を見て「親バカ通り越してバカ親だな」なんて思わないでください。子どもにとっては最高のママなんです。
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子がお話します。
■自分は謙遜しているつもりでも「相手に失礼かもしれない」例
ある客人がやって来て「つまらないものですけど」と言って置いて行った手土産、開けたら、なんと“虎屋の羊羹”でした。
「虎屋に悪いじゃないか!」
またある客人が「粗品でございます」と言って置いていった箱を開けたらなんと“デメルのケーキ”。
「デメルに悪いじゃあないか!」と筆者は思います。
“粗品”はそもそも「あなたのような立派な方にふさわしい品ではありませんが」の意味もありますが、高級店に対してなんだか失礼な感じもします。これと同じで、例えば
「スタイルいいですね」と褒めたら「そんなことないんですよ~」
「そのバック素敵ですね」と言ったら「いえいえ、安物なんですよ~」
自分は謙遜しているつもりで言ったとしても、相手にしてみれば褒めたのに否定される。これって相手に対してもある面では失礼な感じがします。
「あたしに見る目がないってこと?」と思われているかもしれません。こんなときは素直に「ありがとうございます」と言った方が好印象を与えますよ。
■「謙遜の美徳」を子育てにもする親が圧倒的多数
「お子さんはとっても良い子ですね」と他人から褒められて「ありがとうございます」と言える親はどれくらいいるでしょうか?ほとんどいないと思います。
日本には“謙遜の美徳”の文化があります。もし、「あなたと仲良くしたいので、普段は絶対に買わない虎屋の羊羹をなけなしのお金を使って買ってきました」と言ってしまったら「???」と思われてしまいます。
わが子が褒められても「へりくだらないと図々しい、厚かましいヤツと思われる」「親バカと思われたくない」と思ってしまいます。そして、子どものことを可愛くて仕方がない、心から愛しているのに「いいえ、家では我儘で悪い子なんです」と謙る親が圧倒的多数です。
■子どもには「謙遜」は通じない
でも“謙遜の美徳”なんて子どもには通じません。目の前で大好きな親から否定された傷は深く残ります。やがて「自分には価値がない」という自己否定の思考回路が出来上がってしまいます。
どんなに出来が悪くても「伸びしろがある」と褒めてやりましょう。「自分自身は価値がある」「自分が好き」でいられることは困難を切り開いていくための大きな力、財産になります。
いかがでしたか。
筆者の母も他人が「美津子ちゃん、お利口さんね」と褒めても「いえいえ、我儘で困っているんです」と人前で罵倒しました。今だからこそ「謙遜の美徳」だったことがわかりますが、ずっと傷ついていたことを思い出します。
あなたの子どもを他人がせっかく評価してくれているのに、否定するなんてもったいないことはしないでくださいね。
【画像】
※ Juriah Mosin / Shutterstock
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』