天才テリー伊藤対談「高橋みなみ」(1)総監督の立場では夢を叶えられない (2/2ページ)
じゃあ自分はいつなんだろう」と考えたら、それはAKBの10周年じゃないかと。そこで卒業しないと、私は一生卒業できないかもしれないと思ったんです(笑)。
テリー 俺的には、辞めなくてもよかったんだけどね(笑)。40歳になっても頑張るたかみなの姿が、みんなの励みになる存在になれると思ったからさ。サッカーのカズ(三浦知良)なんて、まさにそうでしょう?
高橋 カッコいいですね。
テリー そういった選択は頭になかった?
高橋 そうですね。あと、自分がいない、現総監督の横山(由依)や他の若いメンバーたちが引っ張っているAKBを見てみたい、という気持ちもあったんです。特にライブは、今までの10年で築き上げてきた流れがありますし、MCもたいてい私が担当させてもらっていたんです。
テリー う~ん、その理由だけなら辞めなくてもいいんじゃない?
高橋 あと、私がいちばんやりたかったのはソロ歌手の活動なんですけど、少しずつそれができない状況になってきたような気がしていて‥‥。それが決定的でした。
テリー 秋元(康)さんに「もっとソロの時間が欲しい」と相談しなかったの?
高橋 いろんなメンバーをずっと見てきて、「それは無理だな」って思っていたんです。
テリー それはいったい、どういうこと?
高橋 前田とか大島(優子)はAKBにいながら女優業をやっていましたけど、その休みの間に歌番組や握手会があるんですよ。
テリー なるほど、そりゃ心も体も休まらないな。でもさ、たかみなは演技じゃなくて、同じ歌なわけじゃない。
高橋 そうなんですよね。だから、すごく迷っていました。AKBには毎日立てる劇場があるし、歌を目指す人間からしたら最高の場所ですから。でも私の夢は、やっぱり自分自身の歌でファンの方に喜んでもらうことだと思ったんです。その夢を追うことが、AKBの総監督という立場を背負いながらでは、ちょっと難しくなってきてしまったんです。