「伝説の記者会見」で振り返る芸能スキャンダル(5)前代未聞の“DNA鑑定”にお茶の間がクギ付け

アサジョ

「伝説の記者会見」で振り返る芸能スキャンダル(5)前代未聞の“DNA鑑定”にお茶の間がクギ付け

 突然の会見が日本のテレビ界に激震を走らせたのは、11年8月22日、島田紳助の「緊急引退会見」である。まったくノーマークの事態であり、日本有数の売れっ子司会者が「暴力団との親密交際」を理由に、みずから身を引いた。

「Aさんとのメールを見せられ、吉本から『アウトですよ』と言われ、反省して責任を持って引退することにしました。吉本興業には後輩が700人くらいいる。彼らに示しがつかないので、一番厳しい処分として引退することにしました」

 その表情には、どこか「何で自分だけが‥‥」という悔しさも見て取れたが、紳助は周囲の「ほとぼりが冷めたら復帰」という声をよそに、今も“一般人”のまま。それでも、芸能界のニュースに口をはさむ機会は増えつつあるという現状だ。

 最後は、21世紀ならではの「DNA鑑定」にまつわるスキャンダルである。すでに離婚していた大沢樹生と喜多嶋舞の元夫婦に亀裂が走り、お茶の間がその行方を、好奇心ギラギラに見守った。

「夫婦と長男の間に親子関係は存在しない」

 DNA鑑定を受けての、裁判所の判決である。05年の離婚から10年近い日々を経て、非情の宣告となった。大沢と喜多嶋のそれぞれ新しいパートナーはいるものの、誰も喜べない泥仕合はまだ当分、続きそうである。

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