「喪服は黒」となる前はどんな色が使われていた?喪服の歴史を調べてみた! (2/2ページ)

心に残る家族葬



■弔事と慶事にまつわる礼服の歴史

なお、戦前までは地方や宗教宗派によっては、弔事にも「晴れ着」が活躍したということに関して、興味深いことは他にもある。

例えば、これは筆者が中学生の時に読んだ本に出てきた例である。出典や詳細は忘れてしまったが、未婚の若い女性が亡くなった例で、彼女の遺体にいわば死装束として「晴れ着」が着せられたくだりがあった記憶がある。

今となっては死に装束も多様化したため、専用のドレスやワンピースが売られている。しかし当時、死に装束に晴れ着が使われたのは、地方や宗教宗派のためにそうなったのか、それとも故人が未婚且つ若年の女性だからこのような衣装を着せたのかはわからない。

ただ、戦前の日本では、弔事と「晴れ着」は密接に結び付くことも少なくなかったのであり、このケースもその例の一つと言えよう。

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