【プロ野球】自らの打撃で援護する”自援護”(ジエンゴ)な投手たち (2/2ページ)
■ジエンゴすれば勝てるんです!
開幕当初から貧打が続き、先発投手が好投を続けるも、なかなか勝ちに恵まれなかったDeNA投手陣。そんななか、自援護(ジエンゴ)すれば勝てると気づいた2人の投手がいる。
今永昇太(DeNA)
6試合 1勝4敗 防御率2.03
12打数2安打 打率.167 1打点 1犠打
味方打線の貧打で、なかなか勝てなかった今永昇太。ドラフト1位の盟友ともいえる原樹理(ヤクルト)が勝ち星を挙げた5月1日に遅れること5日後。5月6日の広島戦でプロ初勝利をマークした。
この試合、今永は自らのスクイズで貴重な3点目を奪っている。不遇だった今永は「ジエンゴすれば勝てる!」と思ったか、「ジエンゴしなきゃ勝てない……」と思ったかは知る由もない。しかし、投手も9人目の野手であるということを改めて感じただろう。これからの今永の投打に期待したい。
山口俊(DeNA)
5試合 2勝1敗 防御率3.41
12打数4安打 打率.333 1本塁打 4打点 0犠打
「どすこい」の愛称通り、パワフルな打撃を披露。セ・リーグ投手で今季唯一、本塁打を放っているのが山口俊だ。
開幕投手に指名されながら、ケガで出遅れた山口。今季初登板となった4月9日のヤクルト戦で、自らレフトスタンド中段へ豪快な2ランを放ち、今季初勝利を挙げた。
クローザーから先発に転向した今季、まずまずの結果を残している山口。打席に入る回数も増えることは間違いないだろう。パワフルな打撃に期待したい。
4人以外にも藤浪晋太郎やランディ・メッセンジャー(ともに阪神)、野村祐輔(広島)など、打撃好調な投手たちが目立つ今季のセ・リーグ。
油断してトイレに立ってしまいがちな「投手の打席」にも、注目してみてはどうだろうか。
- 勝田 聡(かつた さとし)
- 松坂世代のひとつ上にあたりサッカーの黄金世代となる1979年生まれ東京育ち。プロ野球、MLB、女子プロ野球、独立リーグと幅広く野球を観戦。 様々な野球を年間約50試合現地観戦し写真を撮影する。プロ野球12球団のファンクラブ全てに入会してみたり、発売されている選手名鑑を全て購入してみるなど幅広く活動中。