広島・新井貴浩「まさかの2000安打」までの爆笑ベンチ裏17年秘話 (2/2ページ)
当時、ヤクルトの宮本慎也氏が、シーズン中の試合前にも猛ノックを受けてユニホームが泥だらけになっている新井を心配して、広島の首脳陣に『これ以上はもうやめてやってくれませんか』とお願いしたエピソードもあります」
その後、金本氏を追うように移籍した阪神では豪快な打撃が鳴りを潜め、最後は1億3000万円の大減俸を提示されたことで、14年オフに退団を申し入れて自由契約に。古巣の広島からは獲得の打診があったが、新井は復帰するかどうか、悩み抜いた。
「FAで後足で砂をかけるような形で広島を出ていった自分が戻っていいものか、と。緒方孝市監督(47)が新井の入団に反対しているという情報も耳に入り、引っ掛かっていたのです。最終的に決断させたのが黒田博樹(41)の後押し。まだ黒田の広島復帰のニュースが表に出ていない時期でした」(球団関係者)
アメリカから新井に電話をかけた黒田が「大丈夫だから戻ってこい」と声をかけたのだ。
チーム最年長野手ながら、後輩からイジられ放題。
「本来なら2000安打達成が近づくとナーバスな話題には触れたくないものですが、菊池涼介(26)からは試合が終わるたびに『新井さん、残り○本ですね』とプレッシャーをかけられ続けていました」
次の話題は必然的に「引退Xデー」となるが、後輩に「引退まであと○試合ですね」とイジられ続けるのかもしれない。