絵本の感想無理やり聞いてない?「アウトプットの強要」がわが子を苦しめる
言葉が遅いわが子。何を聞いても反応が鈍いわが子。ママ友の子が、ペラペラしゃべっているのを目にすると凄く焦りませんか?
今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が“わが子を苦しめるアウトプットの強要”についてお話します。
■表現と理解には「ズレ」がある
表現と理解には“ズレ”があります。表現とは目に見える部分。人に対して話をしたり、人に伝える文章を書いたりすること。それには、深い理解が伴っていなければなりません。
けれども、理解していることを全て上手に相手に伝えられるかというと、そうではないのです。
ママだって子育てセミナーに参加していい話を聞いてきた、素敵な映画をみた、面白い本を読んだなどたくさんの経験をして、それを誰かに伝えようとしても、思っていることの半分もうまく伝えられないで、しどろもどろなったことはありませんか。
まだ、この世に生まれて数年の子ども。頭にはたくさんの言葉が詰まっていても、ママが満足するようにうまく話せない子もいます。喋ってもスラスラと言えず「うんとね……、えっとね……」と色んな前置きを入れて必死です。
一切、言葉を話しかけることもせず、絵本の読み聞かせされることなく育ったがためぶ、言葉が出てこないのは問題ですが、たくさんの言葉のシャワーを浴びているのならばそのうち喋るようになりますから、心配はいりませんよ。
■幼児教室に連れて来られた「下の子」は覚えが早い?
よく、上の子の幼児教室に下の子の預け先がなく、0歳の赤ちゃんを抱っこ紐で抱えて見学している親子がいます。
全く喋らない赤ちゃんですが、先生やお兄さん、お姉さんの発言をじっと聞いています。その子が上の子と同じ年になって入会すると、その伸びには目覚ましいものがあります。
脳にどんどんインプットしているのですね。
■アウトプットの強要NG!絵本の読み聞かせの後、感想を聞いてはダメ
絵本を読み聞かせた後、感想を聞きたくて「どうだった面白かった?」と言ってしまうことありませんか。
そのママの強い語気で「つまらなかった」とは言えない雰囲気、ついオウム返しに釣られて「面白かった」と子どもが答えます。
また「どうだった?」と聞いても黙っているわが子。なんだかがっかりしてしまいますよね。
でも、本を読んで感動する場面は人それぞれです。また“感想がなにもない”のも立派な感想です。そして、中には“面白くなかった”の感想があってもよいのです。
親の期待通りの答えが返ってこなかったからといって、がっかりしないことです。誘導尋問するのは止めましょうね。
一定の価値観を押し付けると自由な発想の芽を摘むことになります。どう感じたかアウトプットさせたくなりますが、そこはグッと我慢しましょう。
■幽霊のような文字でも心配不要!しっかりインプットされている
お友達は綺麗な字を書いているのに、ふとわが子の文字を見てみると、お化けのような幽霊のような字。
でも、頭の中ではどこをどう書けばいいのか字形が入っています。まだ手や指先が器用ではないため書けないだけです。繰り返し練習していれば、そのうち書けるようになります。
ママにとっての見た目が満足できない文字でも、お手本の文字を見ていれば正しいイメージが頭の中に入っていますから、焦ってはいけませんよ。
いかがでしたか?
ついつい、子どもがちゃんとわかっているかどうか確認したくて質問したり、テストしたりしますが、子どもにとっては嫌なものです。
乳幼児期はインプットの時期、ただただ録音していればいいのです。
再生ボタンを必死に押すような“アウトプットの強要”はやめましょうね。
【画像】
※ Oksana Kuzmina / Anna Omelchenko – Shutterstock
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』