クジラの肉を丸ごとえぐりとる、鋭い歯を持つ深海生物「ダルマザメ」 (2/4ページ)

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 研究に携わった南アフリカ、ケープタウン大学のテオニ・フォトポーロウ(Theoni Photopoulou)博士によれば、噛み傷は南半球の秋から初春にかけてつけられているという。このことは、この時期クジラがダルマザメが多く生息している海域を通過していることを示しており、これまで考えらえていたほど低緯度で過ごしてはいないという事実が明らかとなった。

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)縦軸は傷跡の数、横軸は1年の日に対応。Sei = イワシクジラ、Fin = ナガスクジラ、Sperm = マッコウクジラ、Offshore Bryde = ニタリクジラ。

 「中型のマッコウクジラは完治した傷跡が多い。このことはマッコウクジラが噛まれた海域の外で過ごす時間が長いことを示唆しており、その成体および成長中の個体の移動に関する理解にある大きなギャップの手がかりとなる」と『プロス・ワン』に掲載された論文で述べられている。

 また、それは同時にマッコウクジラはダルマザメが好まない、あるいは捕まえにくい獲物である可能性、さらにはマッコウクジラはヒゲクジラ亜目に比べると傷の治りがかなり早い可能性も示唆している。

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 ダルマザメは、獲物の体表に噛み付き、体を回転させることで肉塊を食いちぎる。このためアイスクリームディッシャーですくいとったかのような、半球形のえぐられた傷跡が残るのだ。これを可能にしているのは、ダルマザメの口の強い吸引力と下顎の鋭いのこぎりのような形状の歯列である。
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