【プロ野球】日本になじみすぎた助っ人独立リーガー、ジョニー・セリスって誰だ? (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■DeNAに練習生として駆り出されたのがきっかけ

 来日以来、母国に帰ったのは2年前のクリスマスだけだという。

「飛行機代も高いしね。もうベネズエラが恋しいということもないかな。日本にも家族のように世話をしてくれる人もいるからね。ジムも使わせてくれる人がいるんで、トレーニングもできるんだ」

 2006年にホワイトソックスと契約してプロキャリアをスタートした彼が、来日したのは2011年。その直前のウインターリーグを視察に来ていた関西独立リーグのスカウトに声をかけられたのがきっかけだ。

「やっぱり野球のスタイルは違うからね。最初はびっくりしたけどもう慣れたよ」

 来日2年目。BCリーグと交流戦に際し、イースタン・リーグとのダブルブッキングのため人が足りなくなったDeNAに練習生として駆り出されたのがきっかけとなり、富山サンダーバーズに加入したのが大きな転機となった。NPBのテストも受けたものの契約を勝ち取ることはできなかったが、彼は日本に残ることにした。

 翌2013年からは福井ミラクルエレファンツに移籍し、今ではチーム最古参だ。彼が打席に立ったときのひときわ大きい声援は、人気実力ともチームナンバーワンであることを示している。

 今シーズンは、それまでの外野やファーストからサードへのコンバートに取り組んでいるという。そのせいもあってか、取材したゴールデンウイークの頃は足の調子が思わしくなく出番はなかった。しかしそれでも、ベンチでチームメイトを鼓舞する様にスタンドのファンから声援が飛んでいた。

 この先も、できる限り日本でプレーし続けたいと言うジョニー。現在勉強中という日本文化はもちろん「飲みニケーション」だ。

阿佐智(あさ・さとし)
1970年生まれ。世界放浪と野球観戦を生業とするライター。「週刊ベースボール」、「読む野球」、「スポーツナビ」などに寄稿。野球記事以外の仕事も希望しているが、なぜかお声がかからない。一発当てようと、現在出版のあてのない新刊を執筆中。ブログ「阿佐智のアサスポ・ワールドベースボール」(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/gr009041)
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