大阪・名門公立中学の“文科省指導要領”を無視した「軍隊教育」に父兄が大ブーイング (2/2ページ)
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軍隊教育
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週刊アサヒ芸能 2016年 5/19号
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教育
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文科省
教員の許可を得てジャージを脱ぐ際にも、全員が同じように畳んで、同じ場所に置くように指導されています。この話を子供から聞いた時、頭に『教練』という言葉が浮かびました」(保護者C氏)
「教練」とは軍隊の基礎訓練を指す。規律を重んじる姿勢や協調性を養うために必要かもしれないが、
「うちの子は1カ月間ずっと教練でした。聞けば1学年から3学年まで、体育の授業の8割は集団行動だそうです。今年3月に卒業した生徒の大半が、必修であるダンスの実技指導を受けていなかったことが新聞で報じられました。学校側は『他の授業が遅れていたため』と説明しましたが、教練に多くの時間を充てていた影響かもしれません」(保護者C氏)
こんな状況では父兄が不安になるのも無理はない。
「ある保護者が校長と話し合いの場を持ったのですが、教練を行う理由について、『学校が荒れないために』と答えたそうです。とんだ笑い話です。私はH中学校のOBですが、教練なんてなくても学校は荒れていませんでした。自分たち教師の指導力のなさを転嫁しているようにしか思えません」(保護者A氏)
文部科学省の「中学校学習指導要領」には、体育を学ぶ目標について、
「運動の楽しさや喜びを味わうことができるようにする」
と記されている。父兄の話を聞くかぎり、同校の体育の授業で生徒たちがこの目標を実現できるのかは疑問。この学習指導要領を逸脱した体育授業について、同校に問い合わせたところ、以下のような回答が得られた。
「そのような事実はございません。きちんと学習指導要領に沿って授業を行っております」
生徒たちのためにも、一刻も早い事態の真相究明が待たれる。